鳴かないセミおきざりにした悲しみは

2011年08月25日

体内時計

毎年のように夏になると実施が話題になり、夏が過ぎる頃には自然に話題から消滅するサマータイム制度。
実はサマータイム制度は健康に悪影響を及ぼす恐れがあるそうで、必ずしも省エネにつながるわけでもなく、医療費の増加などの経済的損失ももたらすようです。
夏季に時計の針を1時間進めると一番問題なのが、睡眠時間の短縮や睡眠の質の低下による抑うつ気分や自殺の増加、うつ病、メタボの要因や作業能率の低下など。私たちの体にいいことは何もありません。
日本でも昭和23年から4シーズン実施された経験があるようですが、不評のうちに中止になったようです。
そもそも人間の体には体内時計というものがあり、朝一定の時間に起きて朝日を浴びることによって生体の時計や睡眠のリズムがリセットされるのです。
江戸時代の時刻制度というのは、常に日の出30分前を「明け六つ」として、日暮れの30分後を「暮れ六つ」として、昼間を六等分した不定時法が用いられていました。
これだと、一刻の長さが昼と夜や季節によって違ってきますが、農業を中心とした社会ではあまり問題にならず、冬至と夏至の間で、起きている時間がゆるやかに移行する、体にやさしい自然なサマータイム制度と言えるのだと思います。
暑い場所から一気に寒い場所に移動すると、やたら眠くなるのも「体内時計」のなせる生理現象。
政府のエネルギー施策の都合なんかで、人間の生理のバランスを崩されてはたまりません。
お盆が過ぎて朝晩が涼しくなり日の出も遅くなってきて、最近やたら眠くありませんか?
写真は昔、小樽の北一硝子で購入した銅版を曲げて作った「思い出時計」。最近修理をして復活しました。
d0010a53.jpg




[思い出時計]



urutorahurosu at 06:49│Comments(6)めぐる季節 

この記事へのコメント

6. Posted by kina(キナ)   2011年08月25日 08:48
味わいの深い シックな時計・・・素敵です。{キラリ}
5. Posted by えびおう   2011年08月25日 12:40
ホンコンに住んでいた3年間、サマータイムを経験しました。なんか調子狂うんですよね
4. Posted by え氏   2011年08月25日 17:42
私もサマータイムではないですが、夏休みで昼夜逆転になってます{CARR_EMO_379}{CARR_EMO_439}{CARR_EMO_439}
体内時計狂いまくってます{CARR_EMO_539}{CARR_EMO_405}
3. Posted by smileyuka   2011年08月25日 18:48
体内時計は海外に行った時の時差ボケに関係しているって聞いたことありますが、たった1時間の日々の生活の時間変化で、こんな怖いことになるんですね。目先の聞こえのいい節約は家計のなりくりと同じなのかも?ですね。
思い出時計って、何か大事な思い出が刻み込まれているとかですか?それとも、ただのネーミング?
どちらにしてる素敵な置時計ですね。
2. Posted by ももんが   2011年08月25日 23:36
おー。それで眠かったのか・・。
居眠りしたくなる私に罪はなかった・・・(笑)
写真の思い出時計、素敵ですね。
1. Posted by Audi S4 Avant   2011年08月26日 01:50
サマータイムって結構体に堪えるらしいですね。
それぞれ1時間ずつずれていくので体調を崩しやすいですね。

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