2021年09月

2021年09月30日

嗚呼! 昭和の湖畔の乙女像よ

銚子大滝の入り口を見逃して先に進んだら、目の前に十和田湖の湖水と子ノ口の集落が見えてきてしまいました。

はるか昔に友人と紅葉の奥入瀬を歩いて、歩き疲れてこの湖水を見た時は感激したのですが、子ノ口から遊覧船で休屋に行って、湖畔の乙女像を見たことくらいしか記憶がありません。
当時ハーフサイズカメラのオリンパスペン(たぶん)で撮ったサクラカラーフィルムのスライドはまだ持っていますが、多くは色が褪せてしまっています。

せっかく車移動なので、ちょいと休屋まで行って湖畔の乙女と再会でもしてこようと思ったのですが、いやいや休屋までがなかなか遠い。
後で知ったのですが、十和田湖の大きさは山手線の大きさ位なんだそうですな。
線路沿いに上野から恵比寿まで移動した感じでしょうか、なかなか着かないのです。

いや休屋は昭和の観光地の面影がたっぷり残っていましたよ。
こんなボートはもう何十年振りでしょうか、今もあちこちにあるんでしょうかねぇ~
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 [十和田湖白鳥]

湖畔の乙女像は湖岸に立っているので見学は無料ですが、駐車場はしっかりと500円払わされます。
しかもそこからそこそこ遠いのですが、そんなのは全く記憶から飛んでいました。

おお久しぶりの十和田湖のシンボル湖畔の乙女像がいたいた。
作者の高村光太郎は戦前の人だと思っていたので、この像も戦前の作品だと思っていましたが、どうやら昭和28年に建立したようです。

まあ戦前にこの像を立てたら、ワイセツ物として当局にとっ捕まっていたかもしれませんな。
光太郎最晩年の作品で、もう乙女の髪形やスタイルがいかにも戦前の女性でありますな。
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 [湖畔の乙女]

この像のおかげか、十和田湖は観光ブームに乗ってたくさんの人がやってきたわけであります。
この像にあやかろうと、田沢湖でもその後 黄金色のたつ子像を作って、対岸の人の来ない場所まで観光客を引っ張ろうとしましたが、観光客の動線が悪い場所なのであまり人は来ませんでした。

乙女像の周りにはそれなりに観光客がいるので、人を避けて上半身をアップで撮ってみましたが、お顔も昭和を感じさせで当然ながら今風ではないですな。
もし美人画を得意とする美術家がプロデュースしていたら、もっと今風な像になっていたのかもと思ってしまいますが、このモデルは智恵子夫人だったようなので、世代からしてさもありなんであります。
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 [昔の乙女]

時刻は午後2時半過ぎですが、太陽はもう傾いてきて湖畔のカップルたちを逆光のシルエットで照らしていました。
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 [湖畔の二人]

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2021年09月29日

銚子大滝のこの一枚

奥入瀬渓流で撮った写真の中で、やはりこれがベストの写真です。
銚子大滝に逆光で日が差し込んで、たくさんの光芒に滝のミストがキラキラ光っています。

初日は滝の流れを糸状に撮るためにシャッター速度をわざと遅くしたので、ミストがきれいではありませんでした。
なので次の日の同時刻、天気は続けて
シャッター速度を1/500秒にしてISO感度を5000に設定して、何枚も撮ってみました。
1/500秒ならば手持ち撮影でも何とか大丈夫、フットワーク優先です。

風景写真が苦手なのですが、これは県写真展に応募してみようと思います。
大きく延ばせば迫力ももっと出るでしょう。
でも今まで風景写真での入選経験がないので、やっぱりダメかもね。
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 [滝ミスト]

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2021年09月28日

奥入瀬渓流のあちこちを切り取ってみる

奥入瀬渓流のあちこちを切り取ってみるのもなかなか楽しいものでありますが、とにかく美しい渓流であります。
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 [渓流]

やはり写真になるのは流れの速い瀬なので、そういう場所で面白そうなカットを探します。
滝とまではいかないけれど、岩の間を流れ落ちる場所を、岩の明るさをアンダーにして撮ってみました。

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 [流れ]

岩に弾ける水の速さを表現してみました。
P9200069 (3)
 [早瀬]

早い流れはシャッター速度を変えるだけでいろいろな表情になるのですが、さてどの表情がいいのか最後にいつも悩んでしまいます。
これなどは、まるで玉川温泉源泉の熱湯の噴出を思い出してしまいます。
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 [噴出]


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2021年09月27日

ダリアなのかダリヤなのか

相当久し振りに川西町ダリヤ園に行ってみました。
被写体としてはあまり魅力を感じなかったのですが、歳のせいか、たまにはこういう色っぽい鮮やかな花もいいのかなと思ったのであります。

昨日のブログにダリアを撮ると書いたのですが、あれっ?ダリヤが正解かなと思ったのでした。
確かにパンフレットには川西ダリヤ園と書いてありますが、咲いている花はダリアの花と印刷してあります。
ネットで調べてみたら、まぁどっちでもいいんじゃね?という結論になりました。

開園直前に行ったのですが、一時間半後には駐車場は満車。
どうやら川西町民には無料券が配られているようです。

まずはオーソドックスに一枚。
ピントをきちんと合わせるために、もちろん三脚持参です。
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 [ダリアの花]

ひとくちにダリアと言っても見た目がまるで違う花ばかりでびっくりします。
清楚な花から情熱的な花まで、とても同じ名前の花とは思えません。
小道具にスプレーボトルを持っていって、花びらにスプレーをして濡れている姿を撮ってみます。
あいにく日が差していないのですが、日差しがあれば水滴に光が反射して、もっといい写真になったかもです。

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 [情熱]

ピンクにもいろいろありますが、この色のピンクはいいですな~
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 [ピンクの花弁]

とても情熱的な花があって、蜂が一匹花芯に戯れていたので、どアップでパチリ。
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 [花芯]



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2021年09月26日

奥入瀬渓流を撮る

奥入瀬渓流のビューポイントを歩いて撮影したのですが、困るのは歩いた先からスタート地点までどうやって戻るかです。

路線バスは青森と八戸へつながるのが1~1.5時間おきにありますが、歩いてかかる時間が読めない。
途中のトイレは石ヶ戸にあるだけ、まさか国立公園内で立ちションというわけにもいかないでしょう。調べてみると、焼山の星野リゾートホテルの宿泊者専用の無料シャトルバスが1時間ごとに7時から16時発まであるので、これも利用することにして、宿泊は星野リゾート一択ということになりました。
星野リゾート初体験ですが、これに関しては後日体験記でも書きます。

さて紅葉シーズンや新緑のシーズンでもない、公共施設休館中のシーズンオフのこの時期の撮影は、まあいい写真は期待できないので、昔むかしの記憶をたどりながらの渓流思い出散歩というところです。

宿泊者はチェックイン前でもシャトルバスが利用できるので、さっそく便乗して石ヶ戸まで移動。
奥入瀬渓流の写真はもう撮り尽されているので写真に新鮮味はありませんが、一応小型の三脚を使って撮りました。

三脚を使うのはスローシャッターで撮るためで、フットワークが多少悪くなるのはしょうがありません。
撮った時はどの場所で撮ったのか認識しているのですが、あとで写真を並べてみると、どれをどこで撮ったのやら、頭が混乱して説明文が書けません。

なので、とりあえずは写真その1からその4まで奥入瀬渓流の流れの写真をアップします。
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 [奥入瀬渓流]

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 [流れ]

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 [早瀬1]

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 [早瀬2]

今日は日曜日なので、ダリアの撮影にでも行ってみようか。
友人に電話で聞いたら「ダリアなんて写真にならないから行く気がしねぇ」ということなので、ただのヒマつぶしになりそうですが。

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2021年09月25日

銚子大滝を下見する

ブログは備忘録も兼ねているので、そのうち細かいことは忘れてしまう行動歴も記録しておきます。
奥入瀬渓流は今回は3日間とも撮影したのですが、初日は十和田湖の帰りに銚子大滝撮影のロケハンをしたのでした。

いや、本当はロケハンをしてから十和田湖に行くつもりでしたが、駐車スペースを見逃してしまって子ノ口に着いてしまったので、帰りに寄ったのでした。
でも結果的にこれが大正解、印象的な光景に出会えたのですが、その写真は後日アップします。

銚子大滝に降りたのが15時ちょい前、滝を斜め下に見下ろします。
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 [銚子大滝]

三脚は使わないで手持ちのスローシャッターなので正確にはブレているのでしょうが、自分なりに気をつけて、いろいろシャッター速度を変えて撮ってみました。
上の写真は1/5秒で撮影。

滝の写真はシャッター速度によって全く写り具合が違うのですが、どれがいいかは好き好きでしょうか。
落ちてくる水も、高速シャッターを切ると水滴の粒粒まで見えますが、シャッター速度を遅くすると白糸のようだったり、流れる素麺みたいに写ったり、もっと遅くすると白い布状に写ります。
但し、速度が遅いと手ブレも大きくなるので三脚必須ですが、ここでは周りに人もやや多かったので、手持ち撮影でした。
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 [白糸]

天気がいい午後のこの時間、光が滝の後方から木々の隙間を通して仏さまの後光のように差してきました。
この場所のこの時間帯のこの天気の三条件がそろった時だけに見られるゴールデンタイムの始まりでした。
宿に戻ってから、この時撮った写真を反省して、天気がいいならばカメラの設定を変えて、次の日もこの時間帯に来ようと決心したのでした。

ゴールデンタイムの始まりですが、全部クリックしてど~ぞ!
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 [始まり]


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2021年09月24日

源泉湧き流しの宿に泊まる

初日は八甲田山の一軒宿、憧れていた蔦温泉旅館に泊まりました。
青森ヒバで造った浴槽がとても快適。
昔は混浴の大浴場だけだったようですが、今ではそこは男女時間入れ替え制、他に男女別の同じような造りの新しい浴室があります。

ここが素晴らしいのは、いわゆる源泉掛け流しではなくて、浴室の足元から直接温泉が湧き出てくる「源泉湧き流し」の温泉なのです。
つまり、温泉が湧く場所にまず浴槽を作って湯小屋ができて、その後に宿泊施設を作るという順番です。
これは同じ八甲田山系の酸ヶ湯も同様です。
足元から直接湧いてくるので空気には一切触れずに、100%新鮮そのものです。

あまり写真は撮らなかったのですが、ここが本館の入り口。
15時半頃に到着しましたが、立ち寄り湯の客がゾロゾロ出てきます。
どうやら立ち寄り湯は15時で受付終了、その後は宿泊客だけでこの温泉を独占できます。

チェックイン時の他の客の会話から、どうやら部屋は38室くらいでこの日は20組の客らしいので、20人前後でこの温泉を一晩楽しめます。
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 [蔦温泉]


玄関前の蔦温泉の石碑は新しく、アントニオ猪木の書のようです。アハハ…
アントニオ猪木がお気に入りの温泉ですが、そもそもこの温泉は十和田奥入瀬渓流を全国的に有名にした明治の文豪 大町桂月が気に入って終の棲家とした温泉です。
浴場の前の部屋には大町桂月記念館として、彼の資料が集められて無料で見学できます。
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 [猪木・書]

東日本大震災後に経営母体が替わったようですが、今回は最近リフォームした快適なお部屋と若いスタッフの気持ちのいい応対で、自分のまた泊まりたい宿に登録しました。
廊下もピッカピッカに磨かれていて、清潔感一杯です。
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 [廊下]

早朝4時半、まだ誰も入浴した形跡のない浴槽に肩まで浸かると。足元のブナ材の底板の隙間から時おりプクップクッと湯玉が湧き上がって、源泉湧き流しを実感できます。

朝風呂から上がってちょっぴり二度寝、朝食前の空を見上げるとすっかり秋の雲。
あ~ぁ、来て良かったと心底思うのでした。
旅の空
 [秋の空]



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2021年09月23日

十和田市現代美術館野外展示

昨日の記事のタイトルが変になってしまったけれど、面倒なので直しません。
今回の旅関連で、2週間分くらいの記事と写真がアップできそうです。
スタート写真だけはここから始まりますが、その後は時系列を無視して順不同で行きます。

さて八戸でレンタカーを借りる前に、昼前だったのでまずは駅で駅弁をゲット。
最初に向かったのが十和田市現代美術館です。
この時点では休館中とは知らなかったので、少し離れた駐車場隣りの公園で駅弁を食べました。

食後に歩いて美術館に行ってみて、ここも休館中と知ったのでした。
でも野外展示物は自由に楽しめるので、これだけでもわざわざ来たかいがあったのです。

最初に目につくのが有名なこの「フラワー・ホース」。
十和田市は有名な馬の産地なので、市をを象徴するような作品です。

いや、展示物の脇に説明版など何もありません。
様々な作品が自由に遊んでいるという感じで、この方がいいですな。
帰宅してからネットで作品名を調べました。

あれっ、青空が切れてしまっている?
と思ったら、この真っ白部分は美術館の建物でした。
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 [フラワーホース]

それにしてもこの蒼天、素晴らしい。
前足の先にあるお店の壁画も現代美術の作品だったようです。
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 [蒼天を駆ける]

ふと振り向いたら市内循環バスが。
まあこのラッピングのデザインは…何ということでしょう。
このハデさ加減は、那覇の循環バスと松本市内の循環バスに並ぶレベルで、うれしくなってしまいます。
この場所は来年にでも、再訪決定です。
全部クリックしてど~ぞ!
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 [循環バス]

2021年09月22日

青森県は9月中 観光施設が休業休館数多しおいらせ

奥入瀬渓流を中心にいろいろ行ってみようと思っていましたが、青森県では多くの観光施設が休業休館中で、例えば青森市では棟方志功記念館、三内丸山遺跡などが休館中、十和田市現代美術館も行ってみたら休館中。
十和田奥入瀬でも奥入瀬渓流館や石ヶ戸休憩所の売店等が休業中。
十和田湖では遊覧船も運休中です。

でも見方を変えれば、それだけ観光客が少ないということで、決して絶望的なことではないと思って、八戸駅からレンタカーで行ってきましたよ。

八甲田の温泉と奥入瀬渓流の焼山と、最後に盛岡で泊まったのですが、盛岡のホテルからさっき電話で「レンズキャップの忘れ物ですぅ~」
着払いの宅急便の送料の方がお高くなるので「処分してくださいはぁ~」

まだ写真の整理ができていないので、とりあえずの一枚は十和田市現代美術館の建物の外に展示してあった作品。
青森といえばリンゴ、白い台座は十和田湖をイメージして、クリックしてど~ぞ!
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 [青森のイメージ]

2021年09月19日

台風が列島横断したので今日から出かけよう

当初の予想よりも南寄りに台風が横断したので、昨日は一日中シトシト雨で、我が家の外壁にナメクジを一匹発見しました。

今日からは降水確率が低い日が続くので、十和田奥入瀬渓流に数十年振りで出かけます。
八戸まで新幹線、そこからレンタカー利用です。

先日の猪苗代は猪苗代ハーブ園のアンブレラスカイを撮ろうと思って行ったのでした。
が、プレハブ鉄骨の施設の中のプールの周りに和傘洋傘を並べて、でもセンスが悪い。
部分的にはインスタ映えするのでしょうが、撮るポイントが限られていて、あまり写欲が起きません。
駐車場もガラガラで客もまばら、いやパラパラです。
でも、抜群の成分の温泉に出会ったので、わざわざ行った甲斐がありました。

ちょうどカップルがプールサイド正面に来たので、マスクが見えないように、しかもプールの水面に映った画像をこんなふうに撮りました。
水面の画像で。
パラソル傘だけが明るく見えます。
二人の足元を見てください。
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 [ふたり]

記念写真用のパラソル傘を持って、男の子がコミカルに歩いてきたので何枚かパチリ。
マスク時代のスナップ写真は難しい。

雨の日に因んでアンブレラ写真でした。
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 [傘歩く]

今日からお出かけで、次回の記事は23日の予定です。




urutorahurosu at 06:00|PermalinkComments(0)今日このごろ