2012年12月

2012年12月11日

秋の歌

山形が大雪の時は、東京は快晴。
吉祥寺の井の頭公園で、寒いながらも明るい日差しを浴びて、バイオリンの音色に耳を澄まします。
時折風が吹くと、枯れきった落ち葉がサラサラと足元を走っていきます。
季節は冬になっても、ここだけは晩秋の空間。


秋の日の  ヴィオロンの   ためいきの
身にしみて   ひたぶるに うら悲し。

鐘のおとに   胸ふたぎ  色かへて 
涙ぐむ  過ぎし日の おもひでや。

げにわれは うらぶれて こゝかしこ さだめなく
とび散らふ 落葉かな。(ヴェルネール・上田敏訳)

自分の 人生も一年に例えればもう晩秋。
心地よいバイオリンの音色を聞きながら、安らいだひと時でした。
写真はクリックしてど~ぞ!
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[音色]

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(4)めぐる季節 

2012年12月09日

大雪

東京で、晩秋の光景を楽しんでいたのに、山形では大雪との情報。
上越新幹線も朝からずっと不通です。
心配なので予定より2時間早い新幹線に乗って、目が覚めたら郡山。
前が見えないほどに吹雪で、こんな郡山は初めてです。
山形に入って雪は小康状態。
米沢駅前のパーキングはこんな感じ。米沢の雪はまだまだこんなもんじゃないですから。
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[雪・雪・雪]











山形近くになって、踏み切り付近で一時停止。
ついでにパチリ。
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 [踏み切り]











まだ12月も上旬ですからねぇ~。
このまま根雪になっては困るのですが。(あっ、「根雪」ってわかりますか?)
帰ってすぐに診療室の除雪で思いっきり汗をかき、ビールが美味い。
外はしんしんと雪が降り積み、明日の朝は除雪車のよせた雪で苦労しそうです。
写真の整理がまだなので後でアップしますが、山形がこんな時は東京は快晴。
季節は冬でも今年最後の紅葉撮影を楽しんできました。

urutorahurosu at 21:57|PermalinkComments(2)めぐる季節 

2012年12月08日

京都のお値段

年に2回くらいは京都に行くのですが、「いいね~、贅沢!」と言われることがあります。
いやいや京都は奥深く、贅沢しようと思えばキリがなく、安く上げようと思えば東京に行くよりもずっと安く楽しめます。
日ごろからマイレージを貯めて飛行機はタダ。つまり交通費は伊丹~京都間バスの片道1280円だけ。
市内の交通費は、京都観光二日乗車券(地下鉄市バス乗り放題)2000円が便利で1日1000円。
一点豪華主義の人は、高級ホテルに泊まって1.5~2万円の京料理を食べればいいし、自分のように豪華よりも断然回数主義の人は、安くて美味しいお店を見つけるのが楽しみでもあります。
高くて美味しいのは当たり前で得をした気持ちになれません。
「えっ、この値段でこんなに美味しいなんて!」と感激する楽しみが、たまらないのです。

今までいろいろな店に行ってみて言えることは、ガイドブックに載ってたりランキングに入っている店には、ろくな店がないということです。外れる確率が高い。
いいお店の一番の情報源は、地元の人の通っているお店をブログで知ることです。
特に京都は観光客相手の店はダメです。

大体そんないいお店を3軒くらい知っていると、その旅は俄然楽しくなります。
京都ではすでに2軒そんなお店を知っているので、毎回夜の部の楽しみにしています。

一軒は西陣の京料理の店で、知人に紹介しても感激される安くておいしい予約必須のお店です。大将のおまかせコースは9品で3500円。
写真は絶品の鯖寿司、コースの途中で出てきます。
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[鯖寿司]








お造りも、これで7種くらいのお刺身が少しずつ盛り付けてあって絶品です。
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 [お造り]











もう一軒は東山三条の洋風居酒屋ですが、超ウマい。ここは身内限定で行きます。(今回はパス)
パスした理由は、今回ヤプミーのガスオヤジさんから教えてもらったお店で、思わず二晩続けて一人で行って、酔っ払ってしまったからでした。

それは四条大宮の居酒屋さん、四条通沿いにあります。
全品350円均一。たまに500円とか700円の一品料理もあり。
でも、とても全国チェーンのような味気ない料理ではないのです。
―晩目・・お通しは「鱈の白子(京都では雲子)に煮コゴリをかけたもの」+3品注文、最後は「トロ鉄火」で締めて、生ビール2杯と芋焼酎のロック・・計2800円
二晩目・・お通し+4品に同じ量のアルコール。それに生きている小ぶりの車海老2匹の塩焼き(頭ごとOK)500円で計3300円。
一品一品が美味しくて、一人で飲むのには最高です。
4人の板前さんが目の前で忙しく働いているさまも気持ちがいいです。
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 [談]

いつも京都駅裏の安くて快適なホテルに泊まるのですが、わざわざ地下鉄とバスを乗り継いで四条大宮まで飲みに行くかいがあります。
夜の部も『日本に京都があってよかった!』となるのでした。
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urutorahurosu at 06:59|PermalinkComments(4)ディープな京都 

2012年12月06日

嵯峨野さやさや

常寂光寺を目ざして、ちょっと迷いながらふらふら歩いていたら落柿舎の前。
200円の拝観料は払わずに門前でパチリ。

 [落葉]

目的地の常寂光寺から徒歩5分の二尊院へも久しぶりに行ってみましたが、拝観料500円は高すぎかな。
ここは赤いモミジが多く、絵になるスポットがない感じで、3,4回しかシャッターを押せませんでした。
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[秋の寺]








二尊院から広い清涼寺へ。
清涼寺門前近くの宝筐院は、京都で最初に三脚禁止を実施した、曰くつきの寺。
狭い境内なのでそれも致し方なしと、以前は受付に三脚を預けましたが、近年はとうとう撮影禁止にしてしまい、門前にはごらんの看板。山内立ち入り禁止です。
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 [撮影禁止]











今どき団体客でも皆一眼デジを首から下げているのに・・そこまでやるか?
もちろん入場しませんよ。
「嵯峨野さやさや」・・昔「たんぽぽ」という女の子のフォークデュオが歌っていた旅情さそう歌。
さやさやとは、竹の葉が風でこすれる音のことですね。
YouTubeで検索してみてください。
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2012年12月04日

雇用拡大

きれいな紅葉の撮影ばかりしているようですが、実はこんな写真も好きなんですよぉ~。
叡山電鉄八瀬駅前のしば漬けのお店の求人広告。
昼寝つきですよ~
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[求人]









どんな仕事かって?
こんな仕事ですよ。元気のない婆ちゃんが手ぬぐいをかぶって、練炭で餅を焼いてた。

 [就業中]

今日は衆院選の公示日ですな。
候補者の皆さん、雇用拡大は工夫次第。
庶民は強いぞよ。
求人広告の詳細を読めない人は、クリックしてど~ぞ!


urutorahurosu at 07:17|PermalinkComments(9)ディープな京都 

2012年12月02日

吉野の青い仏さま

今回、ぜひ行ってみたかったのが奈良県吉野の金峯山寺蔵王堂。
今年のGWの京都で、秘仏金剛蔵王権現のこのポスターを見て、一度会いたくてたまらなくなったのでした。

[青い秘仏]

そこで今秋、また特別開帳されると知り、予定に組み入れたのです。
とはいえ吉野は遠い。
朝7時、近鉄京都駅ホームには、おなじみのゆるキャラの「せんとくん」。




[始発ホーム]














さて橿原神宮で特急を乗り継いで2時間半近く。ようやく吉野に到着です。
そこから山上駅までのロープウェイは日本最古の後期高齢車。なんと昭和3年生まれです。
定員は28人で、特急から降りた人先着28人に入れなければ次は15分待ちです。
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 [84歳]











対向車とすれ違うのも難しそうな狭い参道を登って、ようやく国宝蔵王堂に到着。
木造建築物としては、東大寺大仏殿に次ぐ二番目の大きさとか。
その中に安置されている3体の金剛蔵王権現は最大で高さ7m余で日本最大の秘仏です。大地を高く蹴り上げ、逆立ち乱れる頭髪。口の両端から刃のように突き出す牙。
圧倒的な迫力とその青色の鮮やかさに参りましたがもちろん蔵王堂内部は撮影禁止。
吉野は山の中、平地よりも紅葉が進んで、蔵王堂をバックに散りかけのもみじで、晩秋を表現してみました。
杖代わりに一脚を持って行ってよかった。
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[吉野晩秋]








吉野といえば葛と柿の葉寿司。
葛菓子は土産に、柿の葉寿司は昼食に電車の中で。
会えてよかった「青い仏さま」。
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