2011年08月

2011年08月29日

居酒屋の「居」

居酒屋の「居」は居心地の「居」。
週末の夕方に少し歩いてみたくなり、30分ほど歩いて中心街の焼き鳥屋さんへ。
たぶん昭和初期建築の家を改築した焼き鳥屋さん。
自分が高3まで住んでいた場所のすぐそば。子供の頃に遊びに来ました。
当時は確かガラス細工の職人さんの家で、今焼き鳥が焼かれている場所で、おじいさんが右目にルーペをはめて仕事をしていたのを子供心に覚えています。
宝石の形にカットしたガラスを片手に一つもらったことが何度かあって嬉しかった。
今、焼き鳥を焼いてくれるひげ面のマスターも職人さん。
灼熱の備長炭で、水分(アルコール)補給しながら、焼き鳥や塩ホルモンや焼きおにぎり、イカの一夜干などを焼いてくれます。
落陽を見ながら、かすかに秋の訪れを感じながらの散歩の後、居心地のいい場所でのビールは、本当にうまい。
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[職人]

urutorahurosu at 07:01|PermalinkComments(3)今日このごろ 

2011年08月27日

おきざりにした悲しみは

政治家にとって被災地復興などは、もうどうでもいい話みたいです。
候補者乱立の代表選、これこそどうでもいいのです。
「玉石混交」どころか「屑石混交」で見苦しいかぎり。
わが地元選出のセンセイも立候補、TVで中身も具体策もなにもないコメントに赤面します。恥ずかしい。
復興計画ができても予算措置が付かないので、何も動けない被災地です。
置き去りにされた被災地の悲しみを、口先だけの政治家は誰もわかっちゃくれない。
地方の意思を何も反映しない国会議員だけで選出する代表選。
地方は興味もありません。
写真は永田町のセンセイたちをイメージして、玉石混交ならぬ「グチャグチャ」
中が空洞だったり、完全に潰れていたり・・
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[グチャグチャ]

urutorahurosu at 06:48|PermalinkComments(5)今日このごろ 

2011年08月25日

体内時計

毎年のように夏になると実施が話題になり、夏が過ぎる頃には自然に話題から消滅するサマータイム制度。
実はサマータイム制度は健康に悪影響を及ぼす恐れがあるそうで、必ずしも省エネにつながるわけでもなく、医療費の増加などの経済的損失ももたらすようです。
夏季に時計の針を1時間進めると一番問題なのが、睡眠時間の短縮や睡眠の質の低下による抑うつ気分や自殺の増加、うつ病、メタボの要因や作業能率の低下など。私たちの体にいいことは何もありません。
日本でも昭和23年から4シーズン実施された経験があるようですが、不評のうちに中止になったようです。
そもそも人間の体には体内時計というものがあり、朝一定の時間に起きて朝日を浴びることによって生体の時計や睡眠のリズムがリセットされるのです。
江戸時代の時刻制度というのは、常に日の出30分前を「明け六つ」として、日暮れの30分後を「暮れ六つ」として、昼間を六等分した不定時法が用いられていました。
これだと、一刻の長さが昼と夜や季節によって違ってきますが、農業を中心とした社会ではあまり問題にならず、冬至と夏至の間で、起きている時間がゆるやかに移行する、体にやさしい自然なサマータイム制度と言えるのだと思います。
暑い場所から一気に寒い場所に移動すると、やたら眠くなるのも「体内時計」のなせる生理現象。
政府のエネルギー施策の都合なんかで、人間の生理のバランスを崩されてはたまりません。
お盆が過ぎて朝晩が涼しくなり日の出も遅くなってきて、最近やたら眠くありませんか?
写真は昔、小樽の北一硝子で購入した銅版を曲げて作った「思い出時計」。最近修理をして復活しました。
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[思い出時計]



urutorahurosu at 06:49|PermalinkComments(6)めぐる季節 

2011年08月23日

鳴かないセミ

まだ8月とはいえ、よくよく考えてみれば、あと4ヶ月でメリークリスマス。
もう、あっという間に寒くなってくるんでしょうね。
今年は早くも秋雨前線が活動をはじめ、朝晩は完全に秋風のかおりがします。
昼食中、リビングの網戸にセミがフラフラと飛んできて止まりました。
さあ鳴くぞ、これはうるさくなるなぁ・・と思っていたら、一向に鳴く様子がありません。
かといって、飛んでいく様子もなし。
もう鳴く気力も飛ぶ体力もなくなってしまったのでしょうか?
近くのカメラでさっそくパチリ。追い払うのもかわいそうなので、そのままにしておきました。
次の朝、自宅向かいの中学校のグランドで「ジジジジ・・・」と変な音。
よく見ると、カラスがゼミを捕えて食べようとしています。
もう元気がなくなってきて、セミの季節の終わりが近いのでしょう。
シャワーやガス湯沸かし器では、いつもの目盛だとお湯がぬるくなって、温度調整つまみを少しだけ高温方向に調整するようになりました。
元の水温が低くなってきたのでしょう。季節の移り目を感じます。
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[晩夏]




urutorahurosu at 05:45|PermalinkComments(7)めぐる季節 

2011年08月21日

村山徳内まつり

山形は花笠まつりが有名ですが、山形から北へ新幹線で20分の村山市で、毎年この時期に「村山徳内まつり」が3日間開催されます。
まあ、ヨサコイ踊りのようなものですが、各地区各町内ごとの団体が独自の囃子をエネルギッシュに踊るので、半強制的に踊らされる花笠まつりよりも被写体としては魅力的で、数年ぶりに初日の踊りを、診療後に電車で行ってみました。
会場は村山駅前なので、ロケーションは便利ですが、昼過ぎの地震のために山形新幹線が仙台に行ってしまい、次の各駅停車で帰宅の女子高生に囲まれて、夕飯抜きで約30分の乗車。おかげで撮影時間は正味1時間ちょいだけです。
おわら風の盆で使うPENTAX k-5のISO12600の試し撮りを兼ねて、もちろんメインのEOS5-D+ストロボも一緒に持参します。
初日の踊りは平日なので、そう混雑もなく、1時間で200枚ほど撮影しましたが、ストロボ使用ではこんな感じ。
傘を持った着物のおネエさんは、踊り手ではなく「運行責任者」のようです。
クリックして見てください。
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[運行責任者]









ストロボなしの高感度では、さすが暗い場所では厳しいですが、何とかこの程度の写真ができました。
背中の汗と「がんばろう・・」の文字に、街灯が反射しています。
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  [光る汗]












8月下旬、街灯の灯りには、蛾ではなくカマキリやコオロギが時折飛んできて、いかにも東北の田舎を感じさせる晩夏の宴でした。
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[仮面]



urutorahurosu at 05:03|PermalinkComments(7)写真の話 

2011年08月19日

何を今さら

京都五山送り火の、被災松騒動には呆れました。
せっかく被災地の祈りが届くと思ったのに、保存会の一部のメンバーの根拠のない被害妄想で、松の使用が中止。
それに対して、京都市は「市は伝統行事に口出しする権限が一切ない」ということを、市長自らがコメント。
抗議の多さに結局、違う被災松を使うことになり、放射能検査で表皮から微量のセシウム検出で、また中止。
燃やさないはずの皮の検査をして、燃やす芯の部分だけの検査はなし。
京都人は排他的と言われますが、このくらい排他的でないと、あれほどの文化遺産は守れないのかと、変に納得したのでした。
同じ日本人でさえ「風評被害」にここまで過敏なのですから、京都から外人観光客が姿を消すのも無理からぬ話です。
ところが今度は成田山新勝寺でも9月に被災松を燃やすとのこと。
それに対しては賛否両論、抗議電話が100件超、さてどうなることか。

ところで日本地図上で、原発から陸前高田までの距離を南に延ばすと、成田も原発からちょうど似たような距離にあります。
神奈川の足柄茶でもセシウムが検出されているので、当然成田にもセシウムが降り注いでいるわけで、陸前高田の松は汚染されていて、成田付近の木は汚染されていないなどということはありえないのです。
なぜ成田付近の木はセシウム汚染が報道されないかというと、それは検査をしていないから。
汚染牛肉騒動の稲わらだけが放射能を浴びたわけではないので、野菜にも麦にも雨にも人にも放射能は降りかかったはずです。
「風評被害」を止める一番の策は「検査をしないこと」でしょう。検査をしなければ、汚染された牛肉もお茶も存在しません。
今さらあれもこれも検査すれば、いくらやってもきりがありませんし、それに伴う風評被害も止まることがありません。
そのうち、名古屋あたりを境に、東日本の人は西日本に出入り禁止みたいになりかねません。
写真は3年前のお寺でのお焚き上げ。風向きによってどっち側が煙を浴びるのか・・仏さまのみぞ知る。クリックしてどうぞ。
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[風向きしだい]



urutorahurosu at 05:11|PermalinkComments(6)今日このごろ 

2011年08月17日

秘密兵器

「おわら風の盆」についていろいろ調べてみたら、どうやらストロボ禁止の町内が多いようで、特に深夜の町流しはストロボが使えないようだということがわかってきました。もちろん三脚も使えるわけもありません。
しかも、街灯もなく、灯りは祭りの提灯だけで相当に暗いようです。
そうなると撮影のしようがないので、高感度仕様のPENTAX K-5を秘密兵器として使ってみようと思いました。
普段はせいぜいISO800くらいで撮るのですが、このカメラはISO6400とか12800で撮れます。最大51200で撮れるようですが、まだ操作の方法がわからないので、苦手な取説を調べてみます。
ちょうど近所の公園で盆踊りがあったので、かなり暗い場所で試し撮り。
撮ってみるとなんとか1/20秒か1/30秒で撮影できるようですが、写真はやはりこの程度。しかもPENTAXなので、深夜のオートフォーカスはスピードが遅く、シャッターチャンスは逃してしまいそうです。
一応これを秘密兵器として持参して、キャノンEOS5D+ストロボを主力に、3日間のうち2夜くらいは徹夜するつもりです。
酒も飲めないので、逆に健康的かもね。
写真は出来が悪いので、クリックしないで見てください。クロスフィルターを付けっぱなしで撮ってしまったので、盆踊りの提灯が、クリスマスイルミネーションみたいになっちまった。
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[盆踊り]







urutorahurosu at 05:42|PermalinkComments(6)写真の話 

2011年08月14日

お盆休みとは

お盆休みですが、日下部歯科医院のお盆休みは今年は短いのです。
なぜならば、9月1~4日に、富山県越中八尾の「風の盆」の撮影に行くことが決まったからで、その分のしわ寄せです。
世間の習慣では、お盆は休むものという感覚がありますが、同じような年末年始の休みと違って、法律的(?)には認知されていないのですね。
年末年始の休みはいわゆる日曜日や祝日と同じように、国民の休日という位置づけですが、お盆休みは国民の休日ではありません。
なので、官公庁は一応(実態は休む人が多くて機能していないようですが)開いているし、休日診療などに対しての県や市からの補助金も、お盆の分は計算されていません。
普通、休日に急患などを診ると、初再診料に休日加算がプラスされますが、お盆休みに診療しても、その加算もありません。
同じように休むことが習慣化している年末年始とは、はっきり差別されている可哀想な存在なのです。
さて日中はとにかく暑いので、普段冷房の中で仕事をしている身としては、1日で夏バテしそうでした。
なんとなく普段使わない筋肉も使っているようで、朝から筋肉痛です。
写真は暑い日中をイメージして「水遊び」。
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[水遊び]

urutorahurosu at 07:14|PermalinkComments(7)めぐる季節 

2011年08月12日

不健康増税

いよいよ管内閣も交代近しの様相ですが、次の候補者たちは増税の賛否をそれぞれ述べています。
そこでまた、タバコや酒類の増税が検討されているようですが、酒税の値上げはサラリーマンにとってはまるで「オヤジ狩り」的発想で、ちょっと待ってよ!と言いたいのです。
海外にはジャンクフード課税というものがあるそうで、これはファーストフード、スナック菓子、ソフトドリンクなど、脂質や糖分が多く含まれて健康を害しやすい食品に、税金を課するものだそうです。
ハンガリーではすでに7月にこの法律が成立し、アメリカ・台湾・ルーマニアなどでも検討が進められているようです。
日本でもタバコをはじめ、生活習慣病の原因になりうる「不健康食品」に対して課税すれば、食生活改善の一助にもなるだろうし、世論も後押ししてくれるでしょうが、菓子メーカーや外食産業界からは大反発がくるだろうし、無理でしょうか?
フィンランドでは、虫歯予防になるキシリトールを使った製品は、消費税率が極端に低く設定されているし、「健康にならないものに投資すること」に対して課税することはいいことだと思うのですがいかがですか?
写真は近江八幡クラブハリエの大人気バームクーヘン。これは課税か非課税か。
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[美味非課税]



urutorahurosu at 05:12|PermalinkComments(10)歯にまつわる話題 

2011年08月09日

「花笠まつりの観客数」のウソ

今年も8月3,4,5日の花笠まつりも終わって立秋も過ぎ、いよいよ残暑。
1日目と3日目に少し撮影してきたのですが、昔に比べて踊りの振り付けがいろいろあって、楽しくなってきました。
ただこの花笠パレードは笑顔のない踊り手ばかりが多くて、中には「この人練習したの?」と言いたくなるような、投げやりで明らかにやる気のない踊り手も多数いて、がっかりしたのも事実です。
写真は一番ポピュラーで簡単な踊り




















これはたしか、化粧品会社の団体の美人のおネエさん。
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さて翌朝の新聞を見て唖然としたのですが、なんと「3日間で91万人の人出」というのです。1日で30万人?
山形市の人口25万人ですよ。パレードはちょうど1キロの一方通行。
両側に観客がいるので、長さ2キロ(2000m)の歩道のギャラリースペースがあることになりますが、例えばここに山形市民を全部集めたら、どんな状況になるでしょうか?
30万人÷2000m=150人 の単純計算で、あの商店街の間口1mの歩道スペースに、どうやって150人が詰め込めるのでしょうか(笑)
先月の東北六魂祭の13万人での大パニックとパレードの中止。浅草のサンバカーニバルは18万人、花笠より長いコースでも身動きがとれません。
まあ、このような数字はどこでもサバを読むのは常識でしょうが、これはもう一桁サバをよんでいるような、あり得ない数字です。
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さて実態はといえば、パレード会場に向かって歩いて行くと、観客の間から踊り手が見える感じで、写真を撮るにはあちこち自由に移動して、撮影場所に不自由さはありません。
写真をクリックして、背景のギャラリー30万人(?)の混雑程度も見てください。
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でも花笠の写真は、踊り手が美人で笑顔で、動感のあるポーズで、しかも笠のおもて側(花が付いている)が写っていないといい写真にならないので、意外と難しいのです。
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数ある団体の中でも感動するのが山形大学「四面楚歌」。
3日間毎夜とも最後尾近くで踊りますが、汗まみれで真剣に、若いエネルギーを与えてくれます。終わればこのチームだけは、観客から大きな拍手と声がかかります。
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[四面楚歌]









観客数など気にせずに、山形は山形らしい夏祭りでいいんじゃないの?主催者の新聞社さん。
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urutorahurosu at 22:20|PermalinkComments(7)めぐる季節