2008年11月19日

真岡鐵道のSL

「袋田の滝の紅葉の休日は大渋滞で動けなくなる」との口コミをネットで読んで、前日に急遽行き先を変更して、真岡鐵道のSLに乗って、益子焼の町に行ってみました。
真岡線はC11型とC12型のSLが走っているのですが、この日はC12型でラッキー! 昭和一桁製造の老機で、現在国内では、たぶんここだけしか走っていない希少のSLです。
学生時代に、九州阿蘇山麓の旧国鉄高森線で一度乗車したきりで、久々の再会ですが、デフが付いていないぶん、C11型よりも野生的。
出発時には黒煙と左右からの蒸気の噴き出し(これがあると写真の迫力が違う)のファンサービスで盛り上がります。窓を開けると飛び込んでくる石炭のスス、これもまた嬉し。
益子では益子焼の店をのぞいたり、帰りの真岡駅ではCMの撮影現場に偶然遭遇したりして、本日、真岡線とJR水戸線全線完乗。



[出発進行]



2008年11月12日

近くて遠い

蔵王山系は山形側からはいつも見ていて、時々訪れるのですが、近くて遠い宮城側の南蔵王には、温泉以外は行ったことがありませんでした。
歯科医師会のカメラクラブの撮影会で9日に行ってみましたが、まるで北海道のような景色に、ちょっと気に入ってしまいました。
紅葉も散り始めの一番色の濃い時期、山形の南陽から二井宿峠から七ヶ宿へ抜けて、滑津大滝、そして不忘山を望みながら遠刈田へ向かう道路沿いの色付く森。青少年旅行村では野生の猿にも遭遇。
横川渓谷のつり橋からの不忘山。森の中にぽっかりと細長い姿を見せている長老湖では、写生をする人が何人も見られます。
最後に遠刈田温泉の立ち寄り湯を組み合わせれば、お奨め半日コースの出来上がりです。
次は新緑の頃に、個人的に行ってみようと決めました。




[写生びと]


urutorahurosu at 06:48|PermalinkComments(0)めぐる季節 

2008年11月04日

呑んべ横丁

路地に迷い込むと、子供の頃のドキドキ感がよみがえってくるので、なんともいえない楽しさがあります。
谷根千(谷中・根津・千駄木)の路地歩きは最近有名になりすぎたので、あちこち穴場を探しているのですが、街歩きのTV番組でちょこっと紹介された「呑んべ横丁」というネーミングに惹かれて、探しに行ってみました。
再開発の谷間にとり残された、昭和30年代の遺物のような細い路地の飲み屋街。
午前中に行ったので人通りはゼロ、というか夜でも人が歩きそうもありません。おそらくその多くは廃業しているのではないかと思われ、まるで魔窟のような廃墟のような世界が目の前に。
そこだけ濁った空気がよどんでいるようで、その迫力にとても長居はできません。夜はどんな風に変身するのでしょうか? 参りました。
京成立石駅から線路沿いに徒歩2分。まだこんな場所があるんですね。




[魔界への入口]



2008年10月27日

東へ西へ

今年の秋は、まだ一度も紅葉の撮影をしておらず、その間にやれ「月山にはもう雪が降った」とか「蔵王のいろは沼がいいとか」いろいろな情報は患者さんからもらうのですが、来週こそはと思っている間に一日50mの紅葉前線はもう郊外の山肌も染め始めています。
土曜日の朝にお誘いを受けて、曇りながらも日曜日にN先生、F先生と山形の東の西蔵王に行ってみました。
野草園、三本木沼と回りましたが、曇りのせいもあり思ったほどではなく、欲求不満のまま今度は西のはずれの白鷹山麓や県民の森へ。
こちらはちょうど見ごろで、苔沼では水際の紅葉と、手前のヨシ原が綺麗でした。夢中でシャッターを押していると、急に立っていられないほどの突風でヨシ原が海のように波立ち、カメラバックも飛ばされるほど。
手振れしないように注意をしても、風で体がブレてしまって、家に帰ってからがっかり。
新蕎麦の頃なので、山辺町で蕎麦を食べて家に帰ってウトウト昼寝の日曜日でした。



[ヨシ原波立つ]


urutorahurosu at 06:55|PermalinkComments(0)写真の話 

2008年10月20日

杭を抜く

歯周病は、歯周病菌が出す毒素で歯を支えている歯槽骨という骨がとけてなくなってしまう病気ですが、さらに喰いしばりや歯ぎしりなどの力学的な要素が加わると、歯の寿命がすごく短くなってしまいます。
私たちが物を噛む時は、下アゴを前や左右に動かすのですが、その原理は地面に打ち込んだ杭を抜くときによく似ています。
地面に打ち込んだ杭を抜くときは、まっすぐ引っ張ってもなかなか抜けないので、杭を前後左右に揺さぶります。すると杭と周りの地面の間に隙間ができて、杭は少しずつ動いてきて抜けやすくなります。つまり杭が歯で、地面が歯槽骨と考えてもらえばいいわけです。
歯(杭)がコンクリートのようなものに固くしっかり固定されていれば、揺さぶられても歯は動かずに擦れるところが減ってきますが、歯肉(地面)が田んぼのようにやわらかければ、歯が減ってくる前に簡単にグラグラしてきます。
そろそろ大根の収穫期ですが、大根畑の土はやわらかいので揺さぶらずにまっすぐ抜きましょう。
写真は東京農大名物の「大根踊り」。




[大根踊り]



urutorahurosu at 06:19|PermalinkComments(0)歯にまつわる話題 

2008年10月16日

やっぱり花嵐桜組

今年も撮りました「みちのくYOSAKOIまつり」
二日間続けて仙台に行き、たくさんのチームの踊りを撮りましたが、やはり大賞は昨年に続き青森の「AOMIRI花嵐桜組」でした。
いつも撮影する会場では、午前中早くの踊りにもかかわらず、最前列は昨年のあの感動を知っているカメラマンの砲列で、入り込む余地はなし。
5分間の演技時間で5回(たぶん)の衣装変えプラス小道具でめまぐるしく変化します。そのたびに観客からは「ワーッ!ウォーッ!」と大歓声。
感動の5分間が終わると、カメラは櫛の歯が欠けたようになり、次からのチームがかわいそうなくらいです。
全体的にはやはり北海道のチームのレベルが高く、青森もすごいです。
でも、なんてったって東京理科大や信州大学、東京農大をはじめとする大学生のチームのエネルギーには恐れ入りました。一人ひとりの笑顔の表情が魂の叫びに感じられます。こんな青春の思い出は、一生の財産でしょう。・・拍手・拍手




[熱中時代]



urutorahurosu at 06:07|PermalinkComments(0)写真の話 

2008年10月07日

鏝絵(こてえ)

ちょっと疲れたので、15年振りくらいで銀山温泉に行ってみました。
大正ロマンあふれる温泉街の町並みは一見昔のままですが、うるさかった電線が地中化されたり、足湯が出来たり、建物が新築されたり、部屋も今ふうにリフォームされたり、当然ながら昔行った時とはずいぶん違って、いいような悪いような複雑な気持ちです。
週末の夜は花笠踊り(笠回し)や抽選会などのイベントも温泉街で開催されて、山あいの湯の町エレジーというわけにはいきません。
各旅館の看板はよく見ると、鏝絵の技法で少し立体的に作られていて、看板の他にもあちこちに鏝絵が見られます。
18代続く老舗旅館の正面には、12ヶ月の行事・風俗の鏝絵がカラーで見事に描かれて、まるで美術館のよう。左官職人のワザに感心します。
はるばる都会から来た客たちの目には、まるで別世界の温泉郷に写るのでしょう。




[夜の花笠]


2008年09月29日

ダイヤ

ダイヤといっても宝石ではなく、鉄道のダイヤグラムの事ですが、日本の鉄道ダイヤの正確さは世界一だそうです。
でもそれは決して自慢できる事ではなく、都市部の電車の運転間隔密度が世界一で、ダイヤどおりに正確に運行しなければ接続等が目茶目茶になってしまうので、仕方なしに正確に運行せざるを得ないという事情によるもののようです。
昨日の朝東京駅に行ったら、上野・大宮間の信号システムのトラブルで、東北・上越・長野新幹線がすべて運転見合わせの状態になっていて駅は大混乱。
いつ復旧するかの予定も立たず、しょうがなく巾着田の100万本の曼珠沙華へ行って時間をつぶし、15時半に東京駅に戻れば運転再開はしたもののダイヤは目茶目茶。
大混雑のホームを行ったりきたりして、ちょうど発車間際の4時間半遅れの「やまびこ」にすべり込み、何とか座れてふと窓の外を見れば・・旅ゆけば、秋の空、仙台経由で帰宅できました。車内でゆっくりビールは飲めなかったけど、まあ、たまにはこんなのもいいでしょう。




[車窓]



2008年09月15日

陽は沈み月も沈む

仲秋の名月の日は、日本海に夕陽が沈むとともに太平洋に月が昇ります。
大學の南東北同級会で庄内の湯野浜海岸に泊まったのですが好天に恵まれ、日没前の5時半頃から日没後まで、海岸でサンセットショーを楽しめました。
昔話に話がはずみ、酔っ払いのS先生に夜中に耳元で囁かれたりして熟睡もせずに、明け方前にふと水平線を見ると、仲秋の満月の明かりが海面に反射して、すばらしいムーンセットショー。
仕返しにその酔っ払いをたたき起こして、一緒にしばし見とれました。
月も水平線に近づくと、その色を濃くしてオレンジがかり、幻想的です。
日本海に陽も沈み月も沈む、年にこの夜だけのショータイム。




[sunset show]




urutorahurosu at 21:57|PermalinkComments(0)めぐる季節 

2008年09月14日

老人力

今年も8020の応募に時期になりました。
80歳で20本の歯が残っていれば、たいていのものが食べられるということで、日下部歯科医院では80歳以上の9人の患者さんを応募させていただきました。
きちんとメンテナンスしているこの9人の患者さんはどなたも元気です。半数は自分で車を運転して受診に来ます。
他に、女性の患者さん2人に応募を拒否されました。80歳と言われるのがイヤな女心のようですが、分かる気がします。それほど元気で年を感じさせません。
「老人力」の代表は忘却力のようです。忘れると言う能力は、幸せに暮らすためには必要な能力だと思うのですが、世の中には私も含め「忘れられなくて」不幸になっている人もたくさんいます。
「力を抜く」というのも幸せになるための大きな要素なのですが、分かっちゃいるけどなかなかできません。
きっと80歳くらいになると、自然に身についてくる力なのかもしれません。
きちんと何でも噛めるとどれほど元気にいられるかを目のあたりにして、プラス老人力で、人間としての完成形のような気がします。




[一本道]


urutorahurosu at 05:31|PermalinkComments(0)歯にまつわる話題