2025年10月24日

木曾森林鉄道の思い出

この写真は赤沢自然休養林で最後に撮った写真です。
人間の思い出なんて、この注がれる水のようにどんどん情報が入ってくるのに、実際に思い出として記憶に残っているのは水に浮かんでいる木の実のようだなと思いました。
残っていても左上の木の実のようにブレて、記憶の多くは細かい内容は覚えていなかったりで、右下の木の実のようにはっきり残っている記憶は、本当にわずかな量だけです。
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     [秋の記憶]

昔、国内で林業が盛んだった頃は、日本中の山林に木材運搬用の森林鉄道が敷かれました。
特にヒノキの産地である木曽の山の中に敷かれた森林鉄道は日本一の規模を誇り、総距離数は400㌔を超えていたようです。
やがてモータリゼーションの波に押されて、森林鉄道はどんどん廃止されて、最後に残ったのが木曽森林鉄道王滝線。
それが廃線になる少し前の時に乗車できたのでした。

乗車賃はたしか無料、でも上松駅裏の営林署から乗車許可証を発行してもらうのですが、その許可証には、事故による責任はとりませんという但し書きが記してありました。

途中の下黒沢で下車。かつてはここから濁川線という支線があったのですが、その時はもう廃線になっていて、目的地の山の中の濁川温泉までは主に廃線跡の線路の上を一人で歩いて行きました。
沢を横切る小さな鉄橋など、足元が崩れないか心配でドキドキでしたな。

濁川温泉は総ヒノキ造りの古い旅館で、その時はおじいさんが一人で宿をやっていました。
電気が来ていないのでランプの灯りだけが頼り。温泉は温めで湧き出た時は無色透明ながら、空気と触れると茶色に濁って、タオルにも色が付くほど。

その温泉も1984年の長野県西部地震で濁川上流の大崩落土石流ですべて完全に埋まってしまって、温泉がどこにあったのか、その痕跡さえ分からなくなってしまいました。
森林鉄道完全廃線後、1987年に赤沢自然休養林に観光用の森林鉄道が復活しました。

廃線前に乗せてもらった木造の客車が、今は待合室として使われています。
もともと人間を乗せるための鉄道ではないので、乗り心地は最悪でしたな。
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     [木造客車]

山の中の集落の人のために、床屋さんを乗せた理髪車輛もありました。
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     [理髪車輛]

森林鉄道開業当時のSLボールドウィン号も静態保存されています。
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     [ボールドウィン号]

今は観光客をこのディーゼル機関車が運んでいますが、昔は確かもっと小型のディーゼル機関車でした。それは見つけられませんでしたが、きのうの記事のヒノキ板の入場券に焼き印してある形です。
お~ぉ、昔の記憶が少し蘇ってきたかも。
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     [ディーゼル機関車]
今日は今から一旦山形に戻って、明日の歯科医師会の記念式典に出席。
日曜日はカメラクラブ撮影会の予定でしたが、熊出没注意のために中止。
すぐまた高崎に移動、来週後半は尾道~広島のプチ瀬戸内海クルーズに行ってみます。

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(0)乗り鉄 撮り鉄 

2025年10月23日

木曽は山の中

昔「木曽は山の中」という葛城ユキの歌が流行りましたが、久しぶりに木曽の山の中へ行ってきました。
高崎からは長野乗り換えで特急1本で木曽福島へ。
さらにレンタカーで40分くらいで、目的地の赤沢自然休養林。
かつての木曽森林鉄道をちょこっとだけ復活させて乗せてもらえます。
最近なかなかの人気で、雨模様の気温10℃の平日でも団体バスが来ていました。乗客はほとんどが高齢者。

高崎に戻ったのが18時過ぎなので、すぐに飲んでしまって写真のチェックはまだ終わっていません。
ヒノキの美林なので、森林鉄道の乗車券はヒノキの板です。
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     [乗車券]

ヒノキやアスナロ、ネズコやサワラの林なので、広葉樹の数はそう多くないのかもしれませんが、撮影ポイントではそこそこの紅葉です。
三脚はないので手持ちでギリギリのスローシャッター。
紅葉はあと10日くらいすれば、もっと良くなるでしょうね。
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     [渓流]

帰りの道路から中央アルプスの山々が見えました。
あの山の裏側が、たぶん千畳敷カール。
前に来た時もこの光景が印象的だったのを覚えています。
上松の街並みを見下ろして、木曽はやっぱり山の中。
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     [中央アルプス]

2025年10月22日

火吹き画像2枚

いよいよ秋の寒さがやってきましたね。
洋服タンスの中から、半袖はほとんど追い出しました。

今日はこれから木曽福島までJR移動。山の中で、今日は寒くて気温は一桁になりそうなので、厚めのフィールドコートとホッカイロをリュックに詰め込みました。
天気予報がコロコロ変わって、今日の現地は曇雨。雨男復活です。

レンタカーで赤沢自然休養林に行って、森林鉄道と紅葉の写真でも撮るつもりでした。
でも連日の熊被害報道と、休養林敷地内で8月に熊目撃情報があったので、森林鉄道復路の単独ウォーキングは止めて、乗り鉄鉄分補給だけにとどめることにしました。
日帰りで戻るので、やや疲れそうです。

というわけで、今日の写真は三茶de大道芸のパフォーマンスの火吹き写真を2枚です。
裸の男性2人が、松明に向かって燃料を吹き付けるとすごい炎。
世田谷線三軒茶屋駅出口のすぐ前です。
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     [炎]

こちらは縦構図ですが、こっちの方がフォトコンに出せるかな?
左手に瓶を持っているので、このパフォーマンスが予測できました。
露出補正をアンダーにして背景を落として、炎の色と形が浮かび上がるようにして連写します。
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     [火吹き] 

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(0)写真の話 

2025年10月21日

三茶de大道芸に行ってみた

土日は三軒茶屋で大道芸の大会。
土曜日の方が天気が良さそうだったので、ちょいと行ってみました。

三軒茶屋は年に1回程度しか行かないので、1年たつとすっかり方角が分からなくなってしまいます。
一応撮る出演者の予定は立てて行ったのですが、方向音痴になってしまって会場間の移動が意外と時間がかかってしまって、予定の半分しか見られませんでした。

まあ最近は意気込んで行ってはみても、だんだん疲れてきて、途中で「もういいか」になってしまうことが多いのです。
でもフォトコンに応募できるような写真が数枚撮れたので「まあいいか」。

パフォーマンス会場は三軒茶屋一帯ですが、まあまあ離れている場所もあるので、キャロットタワーからそう遠くない会場で撮りました。

東急世田谷線の三軒茶屋駅前の広場もその会場。
乗降するたくさんの人のすぐそばで、結構過激なパフォーマンスをやっていたので、しっかり撮ってきました。
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     [東急世田谷線]

去年と同じ場所でやっていたチョークアートも撮りたかったのですが、行ってみたら初日なのでまだ描き始め。もっと描き進んでから帰る前にもう一回寄るつもりでしたが、「もういいか」のためにすっかり忘れてしまいました。
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     [チョークアート]

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(0)写真の話 

2025年10月20日

朝焼けと日の出in高崎

一昨日の高崎の朝焼けは見事でした。空気中の水分がだいぶ多かったようです。
高崎は山形よりも東西方向では120㌔ほど西にあるので、その分太陽が出る時間も陽が沈む時間も山形よりも遅いのです。

これは朝5時40分、雲と空のバランスがいいので素晴らしい朝焼けでした。
写真では空全体の広がりが撮れないので(無理に撮るといらない人工物が入るから)なかなか素晴らしさは伝わりませんが、特に色が相当良かったです、ハイ。
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     [朝焼け]

その20分後の6時ちょうどに太陽が顔を出しました。
そこからは朝焼けの色は一気に消えていきます。

「朝焼けや 陽が出るまでの 命かな」
あれ、どこかで似たようなフレーズを昔聞いたことがあるような。
今はもうありませんな。
さあ、一週間が始まりますよ。
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     [一日の始まり]

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(0)めぐる季節 

2025年10月19日

活字は睡眠誘発剤

天高く馬肥ゆる秋ではありますが、読書の秋でもあります。
ではいつ読むのがいいのかというと、本来は秋の夜長に読むのがいいのでしょうが、自分は秋に限らず夜長は毎晩酔っぱらっているので本に集中できるわけもありません。
ならばサンデー毎日なので、必然的に日中に読むということになってきますが、日中に読むと最近は眠くなるのです。

昼寝の時に横になって活字を見ますが、数ページも進まないうちに眠ってしまいます。なのでこの頃は読破のスピードがだいぶ遅くなっていますが、これも秋のせいでしょうか。
でも電車に乗った時は便利ですな。文庫本1冊で起きている時間短縮になるので、絶好の睡眠誘発剤であります。

3日前もBookOffのいつもとは別の店舗に行って、文庫本新書本7冊買ってきましたが800円弱、ラーメン1杯分です。
これで読んだらポイ、読んだらポイ、で2週間以上楽しめますな。
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     [睡眠誘発剤]

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(0)めぐる季節 

2025年10月18日

紅葉の見ごろまであと2週間

昨日高崎に移動してきたので、今日は三軒茶屋の大道芸を撮りに行きます。
昼12時スタートなので、朝ゆっくりできてありがたいですな。

さて3日前、あまりにも爽やかそうな天気だったので、昼からいつもの運動公園に行ってみて、ちょっとだけ散歩。ほんのちょっとだけ。
コスモスでも咲いているかなと思っていたのですが、そのような花は一切咲いていなくて、三脚も車に置きっぱなしで外に出たのでした。

11月初めの運動公園は、とてもインスタ映えする景色になるのですが、この日はまだまだ。
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     [あと2週間]

少し植えられているコキアも完全に赤くはなっておらずに、緑から赤紫へ移行するグラデーションがいい感じでした。
噴水の所には日が当たって、手前のコキアは日陰で明暗差が大きすぎるので、コキアがすっかり赤紫に見えますが、実際はこんなに色づいていません。
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     [コキア色づく]

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(0)めぐる季節 

2025年10月17日

熊出没注意の広報車

昨日の朝、ゴミ出しに外に出たら市役所の広報車。「昨夜この辺で熊2頭が目撃されましたので…、注意してくださ~い!」とうとう来てしまったのか。
ここのところ山形市周辺市町村の市街地でも目撃情報が頻発していましたが、ここ数日は山形市の公園でも目撃されて、小学校は父兄の車での送迎をしているケースが増えていました。
そしてとうとう我が家の近くにも…。

森の熊さん、キミは人間じゃないのだから一生山の中から出ないでね。
熊は夜行性なのかと思っていたら、本来は昼行性なんだそうですね。ただ昼間は人間や車がいるので、それを避けて主に夜に行動するのだとか。
どこまで本当の話なのかは知りませんが。

人は30歳までには実家を出なさい、と通天閣の近くのジャンジャン横丁の黒板にチョークで書いてありました。

今日から高崎に移動して、一週間後に祝賀会のためにまた山形に戻ってと、行ったり来たりです。
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     [教訓]

urutorahurosu at 06:00|PermalinkComments(0)今日このごろ 

2025年10月16日

昔の万博 今年の万博

ようやく万博が終わって、さて大阪のホテル代の高騰は収まるでしょうか?
工期の遅れだ、赤字になりそうだとお騒がせでしたが、結果はまあまあ成功だったのでしょうかねぇ。

自分たちの世代にとっての大阪万博はやはり「1970年のこんにちは~♬ 」です。
実際には行けなかったけれど、月の石やら太陽の塔やらで大盛り上がりでした。
一説によると、当時の大阪万博に来訪する外国人のために、ヨーロッパで主流だったエスカレーター右乗りのルールを会場で徹底したのが、今も大阪で右乗りされている始まりとのこと。日本人はルールに素直ですな~。

さて両方の入場者数を比べてみると、1970年が半年間の期間中に約6430万人、今年は2560万人だったそうなので、前回の半分以下ですね。
でも会場の広さも前回の半分以下。なので混雑密度は同じくらいでしょうか。
大きく違うのは参加国数で、前回は77か国、今回は倍以上の158の国と地域で2倍以上ですが、一方パビリオンの数は前回118だったのに対して今回は84ということらしいです(情報源によって差があり)。

もう55年も前ですが、その時のシンボル太陽の塔は、今年の春に国指定重要文化財に指定されました。築55年で重文指定とはすごい快挙でうれしく思いました。

さあて、万博も終わったことだし、大阪フラフラ散歩にでも行ってみましょうかな。大阪の町も面白いですぜ。
ということで、万博終了を記念して、明日香村の棚田で展示してあった創作案山子です。
地元の建具屋さんが目の前で地面に立てていたので、出来立てのほやほやです。
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     [万博終了]

urutorahurosu at 05:30|PermalinkComments(0)今日このごろ 

2025年10月15日

つげ義春を読みながら

すっかり涼しくなって旅をするにはいい季節なのですが、なかなか出かけられないのです。
青春18きっぷの改悪で使い勝手が悪すぎて、自分の旅環境には合いません。
去年一昨年とほぼ年間3回を使い切っていたのですが、連続5日普通列車乗り鉄はさすがに疲れてしまいます。
こんなに評判が悪いのに、元に戻す話など、全く聞こえてこないのも変ですな。

読書の秋は、もっぱらBookOffから110円で買ってきたトラベルミステリーですが、つげ義春でも読んでみようかと、本棚をちょいと撮ってみました。探せばつげ義春はもっとあるかもしれませんな。
読み終わったら、次は宮脇俊三かな。
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     [つげ義春]

urutorahurosu at 06:00|PermalinkComments(0)今日このごろ