ディープな京都

2023年12月15日

もう少し燃える秋 知恩院

山形ではもう本当の冬が始まりましたが、もう少し燃える秋の写真で名残りを惜しみたいと思います。
うちのお寺さまの総本山は智積院ですが、自分の母親の実家のお寺さまの総本山は有名な知恩院。

あまりに巨大で有名寺なので今まで敬遠していて、京都にハマり始めたころに京都で年越しをした際に、NHKのゆく年くる年でいつも放映される知恩院の除夜の鐘を人波に潰されそうになりながら見たのが、知恩院の最初で最後でした。

今回は京都の最終日、大阪の息子のところに鯖寿司を持っていくので祇園に来たのですが、2時間ほど時間が余ったので近場でどこか...と思って思い出してほぼ初訪問したのですが、観光客はまばらで寺全体の秋を感じるというよりも、なかなかいい撮影スポットがあったのでそれがうれしかったです。
拝観料も境内だけならば無料、時間つぶしにはいいですな。

まずは巨大な三門です。
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    [知恩院三門]

三門をくぐると目の前に急な階段があるのですが、高齢と突き指の体なので、右側の緩やかな石段を登っていくことにします。
途中の庭(有料)をちょいと見たのですが光の具合が悪くてダメ、庭師さんの話ではもう少し先なら紅葉がいいとのことでした。
ので、池の水面のモミジをパチリ。
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    [水面]

以前人波に押されるままに訳も分からずたどり着いた鐘楼は結構上の方にありましたが、今回は他に誰もいなくて寂しいものです。
おそらく日本一有名な鐘楼ですが、周りの秋の色が鐘の表面と太い柱に反射していたので、それを強調してパチリ。実際はこれほど鮮やかではなかったのですが。
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    [秋の日差しが]

やはり京都の紅葉を撮る時は、葉っぱのクローズアップ写真では京都らしさが出ないので、背景の建物を絡めることが重要です。
建物には日が当たっているのですが紅葉は日陰になっているのでそのバランスが難しいですな。
これは建物の方を飛ばして紅葉に露出を合わせましたが、建物もそこそこわかるようにするのがポイントです。
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    [京都の秋]

帰りは三門の先の急な石段をゆっくり下りていきましたが、石段の上からはなかなかの撮影スポットです。
人がまばらなので余計な人が入らずに撮ることができます。
一人石段を下りていく散歩中の人、オレンジの帽子が印象的なので、ちょうど日が差した場所に来るのを待ってシャッターを押しました。
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    [帽子]

三門の向こうの景色がまるでスクリーンの映像のように見えます。
その前を歩く外人カップル。
こりゃあ絵になりますなぁ~。
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    [スクリーン]

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2023年12月12日

再び京都の燃える秋 京都御苑

まだ京都の紅葉写真の残りがあるのですが、早くしないと山形では雪が積もってしまいます。
というわけで京都御苑にゆっくり歩いてやってきました。

ここでは1本のお気に入りのモミジだけ見ればあとはブラブラ散歩、あまりに広すぎるので疲れるだけです。
この枝振りが素晴らしいのです、御苑の中でここだけ燃えています。
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    [枝振り]

赤い枝だけではなくて地面にも秋の影が描かれています。
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    [秋の影]

松葉が赤いモミジに落ちて引っ掛かり、ハリセンボンのようです。
もっとすごいのですが、松葉が多すぎると汚いだけなのでこの程度で。
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    [針千本]

この夜は一番歩かないで済むいつものバンブーに、連チャンでした。
お通しの鍋はパスしてセイコ蟹で内子の濃厚さと外子の触感、たまにはいいですな。
個人的には絶対毛ガニ派なのですが。
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    [セイコ蟹]

あとはカキフライを頼んで、瓶ビール1本で終了、地下鉄でホテルに戻ります。
この牡蛎フライも美味そうで、いや事実美味かったです。
最近は外で飲んでももうこの程度の量でいいのです。
ホテルで風呂上りにまた飲みますが...。
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  [牡蛎フライ]

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2023年12月07日

燃える秋 府立植物園

転んだ日の午後は痛む足を引きずって京都府立植物園、ここは桜と紅葉の時期は欠かせません。シルバー無料なので保険証必携です。

今年の紅葉はやはり少し遅いようで、いつも最高の光景が撮れる池の周りはあと一週間後が一番いいような感じで、この段階ではまだ写真になりません。
でもあちこちで素晴らしい紅葉も見つかるので、それらを中心に撮ってきました。

ハス池のほとりの立派な紅葉、手前に冬枯れのハスを配してみました。
ここは三脚OKなので、小型三脚持参でスローシャッターで風に揺れる紅葉です。
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    [晩秋の風]

枯れたハスの葉に午後の光が赤く透けて、まるでランプのようです。
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    [ランプ]

モミジが最盛期ちょい前だった代わりに、メタセコイアの大木の黄葉が素晴らしい。
赤い紅葉単体もメタセコイアとコラボさせると、まさに燃える秋の炎です。
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    [炎立つ]

メタセコイアの黄葉の枝がザワワザワワと風に揺れているので、三脚をしっかり立てて赤いモミジを前景に、スローシャッターと多重露出で燃えるイメージの絵画風に。
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    [炎上]

帰る時に北山ゲートの近くに鉢植えのコスモスがまだたくさん残っていました。
コスモスを前景に枯れる前の柳の下で踊るブロンズの乙女像。
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    [踊る]

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2023年12月06日

燃える秋 智積院

京都のオーバーツーリズムは平日だったせいか、今年の桜の時期に比べてインバウンドがそれほど多すぎるとは感じませんでしたが、今回は穴場狙いということで2日目は東山七条の智積院に行ってみました。

智積院は国宝長谷川等伯の絵(題名知らず)などがあるのですが、我が家のお寺さまの総本山(真言宗智山派)ということで、歳をとってから数回行くようになりました。
まあ境内のモミジ狙いなのですが、無料で見られるのでそれなりです。
晴れなので、本堂内に朝の光が差し込みます。
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    [朝の光]

前日の圓光寺の紅葉が素晴らしかったので、これが1000円と無料の差かという感じでしたが、一か所だけ鐘楼の所が燃える秋でした。
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    [鐘楼]

でもよく見ると、結婚式前撮りの人が写ってしまっています。
なかなかいなくならないので、もう少しクローズアップしてこんな構図で撮ってみましたがこっちの方がいいですな。
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    [燃える]

帰り際に太い幹の洞に鳥居。
確かここはお寺のはずですが.......?
まさか境内の中で立小便禁止の意思表示ですか? いや京都の町の中では所どころにこれを見かけるのですよ。

この後、賽銭を小銭だけにしたのが弘法大師の怒りに触れたのか、つまずいてコケて右足親指の捻挫と内出血をしてしまったのでした。
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    [神域]
痛む足を引きずって三十三間堂近くの養源院に行きましたが、モミジはまだまだで完全な期待外れ、一週間後には散紅葉がきれいなのかもね。

今日は昼前から晴れそうなので、都内の紅葉穴場に初めて行ってみます。

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2023年12月04日

燃える秋 圓光寺その2

圓光寺ではこの庭の紅葉を、二ヶ所の座敷から眺めることができます。
まあ皆さんこんな感じで眺めるわけです。
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    [鑑賞]

もう一か所ではお寺のスタッフが気を利かせてくれて、全員を後ろに下げて縁側の緋毛氈を無人にして、絶好のシチュエーションを作ってくれました。
自分は斜めからだったのでいい写真にはなりませんでしたが、いわゆるガイドブックに出ている額縁構図の紅葉です。
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    [額縁構図]

鞍馬の山の方から時折り雨混じりの風が吹いてきて、竹やぶの竹を大きく揺らすと同時にモミジの葉を空中に舞い上げます。
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    [鞍馬からの風]

その先端部分をクローズアップして、風を表現してみました。
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    [風]

裏手の小高いところまで登ってくると、燃える庭を眼下に見ることができます。
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    [燃える庭]

鐘楼をシルエットに定番構図でパチリ、今回の京都はあと二ヶ所の鐘楼も撮ってきました。
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    [鐘楼]

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2023年12月03日

燃える秋 圓光寺その1

この秋の京都はインバウンドが多すぎて完全なオーバーツーリズム、市バスも混みすぎるので、観光客の利用を分散するために市バスの一日券が販売中止になってしまいました。
ということなので、撮影地も定番の場所を避けて、観光客のなるべく少ないような場所をセレクトしました。

まずは日程ですが週末を避けて、今回は火曜日から4泊(京都3泊)にしました。
訪問は一日に1~2ヶ所でゆっくり行動します。初訪問の場所も数か所行ってみます。

ということで、不味い冷にしん蕎麦の後に行ったのが、詩仙堂近くの圓光寺、知る人ぞ知る紅葉の見事なお寺です。
八坂神社石段下で夕食用の鯖寿司をゲット、四条京阪から出町柳そして叡山電車で一乗寺下車。
天気が崩れそうだったのでコンビニで400円の傘を買って、徒歩で行くつもりでしたが運よく空車発見。
京都のタクシーは基本料金が500円なので、近距離こそ使い勝手がいいのですが運賃600円で到着。

一昨年に来た時には12月に入ってからだったので見ごろを過ぎてしまって、しかもPCのせいなのかこの辺で撮った150枚くらいの写真がクラッシュして無くなってしまったので、そのリベンジです。

そこで失念していました、圓光寺は予約制だったのです。
一昨年は見ごろを過ぎてしまっていたので予約なしでも入れてくれましたが、今年は門前でスマホで申し込めば今からでもOKとのことでスマホを操作しましたがもたもたして....そしたら「じゃあ、もうええから入ってください」とOKをもらいました。

今年は紅葉がやや遅かったのと、ちょうど雨もパラパラと降ったり止んだりで色のノリも良く、さあ圓光寺の燃える秋の写真です。

まずは格子越しの庭。
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    [格子越し]

庭に出てみると、はいこれが圓光寺の燃える秋です。
このような紅葉は、ホワイトバランスをオートで撮影すると目で見るのとはちょっと色が薄く感じるので、ホワイトバランスを曇りに設定すると、目で見るよりも色が強調されて頭で感じたような色を出してくれます。
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    [燃える秋]

今がまさにジャストタイム、木々の紅葉と足元の散り紅葉の両方が楽しめます。
これは庭の池に浮いている散り紅葉。
鞍馬の山の方の空が黒くて、この後風も強くなりこの紅葉も対岸に流されました。
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    [散紅葉]

庭の奥には竹林があり、竹林越しの燃える秋。
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    [竹林]

庭に小さな地蔵さま、皆さん撮っていきますね。頭にモミジを乗せるとインスタ映えするのですがもう有名なのでそこまでしません。
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    [地蔵さま]

最後にもう一枚、燃える庭です。
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    [燃える庭]

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2023年04月23日

嵯峨大念仏狂言

京都には三大念仏狂言というのがありまして、日にちさえ合えば気軽に京文化を感じることができます。
その三大念仏狂言というのは、壬生寺の壬生大念仏狂言と千本えんま堂のえんま堂大念仏狂言と嵯峨清凉寺の嵯峨大念仏狂言です。

このうち壬生寺の狂言は有料で1000円くらいかかりますが、ほかの2つは無料(有志の寄付あり)で見物することができます。
中でもえんま堂狂言はセリフがあるのでストーリーが分かりやすく、子供でも楽しめるのでGW中の公演時には何回も通って撮影をしました。

今回の桜の時期はちょうど嵯峨清凉寺の狂言をやっていたので、午後から行ってみたのでしたが、たまたま演目が「土蜘蛛」という一番写真映えのする演目だったのでラッキーでした。

開演前には源頼光役の演者が外で撮影タイムを作ってくれました。
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    [源頼光]

境内の狂言堂でこのような感じで演じられるのですが、開演直前に行ってもまだ空席があって、桜に浮かれている時期の京都としては超穴場のスポットです。
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    [狂言堂]

どうやら妖怪土蜘蛛が登場です。
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    [土蜘蛛登場]

この演目の見せ場は何といっても土蜘蛛が何回も投げつける白い蜘蛛の糸。
えんま堂狂言の土蜘蛛は客席に向かって投げつけるのですが、嵯峨狂言では横から撮ることができます。
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    [蜘蛛の糸]

何やかんやと大立ち回りが続いて、結局は頼光の部下2人に成敗されるのですが、なかなか面白い時間を過ごすことができました。
風があって桜の花びらが舞い散る中での、無料の京都の伝統文化に触れる時間。
ああ京都に来たんだなと実感できる時です。

インバウンドで人があふれている嵐山のすぐ近くなのに、本物の京都がここにはあります。
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    [土蜘蛛成敗]



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2023年04月11日

京都穴場の桜 竹中稲荷神社

今年の京都の桜は穴場的な場所を徘徊したのですが、特に吉田山の竹中稲荷神社の赤い鳥居と満開の桜が印象的でした。

宗忠神社の本殿前を通り抜けて細い道を右折すると、左手に赤い鳥居が見えてきますが、そこから最初に見える光景がこれです。
人は多くありませんでしたが、向こうから日傘を差したカップルが歩いてきます。
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    [桜の参道]

鳥居のわきの母と子。
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    [桜木の下で]

稲荷神社なので、赤い前掛けをしたお稲荷さんが石燈籠の向こうに見えました。
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    [赤い前掛け]



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2023年04月08日

本当の〆の桜は雨宝院

京都でゆっくりしようと思っても、ホテルの部屋を掃除してもらうためにはある程度の時間は部屋を空けなければならず、しかも桜の時期とくれば、必然的に桜の追っかけをせざるを得ないわけであります。

仁和寺で最後の予定でしたが、西陣の小さな寺の雨宝院の桜がまだいけるかもと思って、帰る前日に西陣ぷらっと散歩のついでに寄ってみました。
この寺は西陣散歩のときに時々偶然に立ち寄りますが、花の時期に行ったのは初めてで、これまたなかなか良かったです。

狭い道路に面した狭い境内ですが、入り口には赤い提灯が下げてあり、背景の土塀との雰囲気がインスタ映えするのです。
ここを着物姿の若い女性が歩いているととてもいい写真になるのですが、この時は自転車のおねえさん。
でもなかなかいい感じであります。
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    [雨宝院]

境内は狭いながらもいろいろな花が咲き乱れて、まあ参拝客は数人がいいですな。
1人または2人組まで、3人以上では雰囲気が壊れます。
いかにも西陣の寺という静かな感じです。
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    [境内]

椿の花もきれいだったので、桜を背景にして撮ってみました。
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    [花椿]

シャクナゲも満開、何ともいえないピンクです。
この日は西陣織の問屋さんの店を見てからホテルに戻って休養と荷物の整理でした。
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    [石楠花]

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2023年04月06日

半木(なからぎ)の道

京都でソメイヨシノが散り始めると、次に狙うのが紅枝垂れ桜です。
プランBの続きですが、府立植物園の八重紅枝垂れ桜を堪能した後は、もう一か所桜を見ながらホテルに戻ることにします。

府立植物館を出て賀茂川に行くと、堤防に800m 程の枝垂れ桜のトンネルがあります。
最近知られるようになりましたが、観光客は少ないのでゆっくり楽しむことができる、プチ穴場と言えるかもしれません。

ここの桜は仁和寺と並んで京都市内では最後に満開になる場所なのですが、この日でほぼ満開、仁和寺の御室桜も満開宣言が出たようです。しかし異常に早いですな。

この桜のトンネルを通って北大路バスターミナルまで歩きます。
桜のトンネルはこんな感じです。
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    [半木の道]

そこそこの人が歩いていましたが、休日はもっと多いのでしょうな、もう穴場ではありません。
でも皆さん穏やかな表情をしています。
自転車を引きながら歩く人もちらほら。
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    [散歩道]

堤防のすぐ下には賀茂川が流れて、その両岸では多くの人がリラックスしています。
こちら側の川岸。
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    [春の一日]

向こう側でもリラックスタイム。
ここが自分の大好きな場所でもあります。
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    [リラックスタイム]

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