2016年07月25日
昭和時代の生き残り桃岩荘YH
昔、ユースホステルが全盛時代に、北海道では三大キチガイユースホステル(以後YHと表示)と呼ばれるYHがあって、そのうちの一つがまだ礼文島に生き残っています。
歌と踊りの昭和時代のミーティングを50年間そのまま継続している北海道を旅する人の間では有名な宿で、一度行った人はハマってしまって毎年行くか、大嫌いになって二度と行かないかの二つに別れると言われるほどぶっ飛んだ宿です。
桃岩荘のロケーションはフェリーターミナルから峠の桃岩トンネルを抜けて島の西海岸。桃岩と呼ばれる大きな岩から下った断崖の下の小さな浜の上に建っている築140年の鰊番屋を改造して開所され、今年でちょうど50年になります。
営業期間は6~9月の122日間のみ、そして桃岩の下の展望台からの遠景がこれ。

[ロケーション]
YHの背後の断崖もこんな感じで素晴らしいロケーションです。

[背後の崖]
ここに宿泊するにはいろいろなルールがあります。
フェリーが到着するとヘルパーさんたちが迎えに来ているのですが、桃岩トンネルを抜けるときには便数の少ない帰りのフェリーに乗り遅れないために、全員が時計の針を30分進めてそれを桃岩時間として生活するという、日本で唯一30分の時差の存在する場所です。
ホステラー(YHの宿泊者)が桃岩荘に到着して玄関の戸を開ける時には「ただいま~」と大声で叫んで入館しなければなりません。
すると玄関にはへルパーさんと他のホステラーが正座をして、太鼓やラッパやタンバリンやいろいろな鳴り物をヒャラヒャラピージャラジャラ~#%*と賑やかに鳴らしながら「おかえりなさ~い!」と迎えてくれて、それを3回くらい繰り返して、初めて靴を脱ぐことができます。
玄関を入ってすぐには囲炉裏の間。
昔、ニシン漁師たちが食事をしたりした場所で、そこの吹き抜けの2階部分は男性の二段ベッドルーム。
ずらりと洗濯物が干されて、そこは廊下で繋がっているので通称「回転ベッド」と呼ばれます。
さて始めて宿泊するホステラーたちは、ここで過ごすためのいろいろなルールの説明を受けますが、その前に「知性と教養と羞恥心」を捨てるように強要されて、写真のようにこの3つを投げ捨てる儀式をさせられます。

[儀式]
YHの目の前は海で、ちょうど正面に夕陽が沈むので、運がよければ大絶景が見られるのですが、さて今日は期待できるかな?
てるてる坊主越しに空を見てみました。
左に見える岩は猫の横顔に似ている猫岩です。
桃岩荘YHの話はまだまだ続きがありますが、とりあえず全部クリックしてど~ぞ!

[てるてる坊主]
歌と踊りの昭和時代のミーティングを50年間そのまま継続している北海道を旅する人の間では有名な宿で、一度行った人はハマってしまって毎年行くか、大嫌いになって二度と行かないかの二つに別れると言われるほどぶっ飛んだ宿です。
桃岩荘のロケーションはフェリーターミナルから峠の桃岩トンネルを抜けて島の西海岸。桃岩と呼ばれる大きな岩から下った断崖の下の小さな浜の上に建っている築140年の鰊番屋を改造して開所され、今年でちょうど50年になります。
営業期間は6~9月の122日間のみ、そして桃岩の下の展望台からの遠景がこれ。

[ロケーション]
YHの背後の断崖もこんな感じで素晴らしいロケーションです。

[背後の崖]
ここに宿泊するにはいろいろなルールがあります。
フェリーが到着するとヘルパーさんたちが迎えに来ているのですが、桃岩トンネルを抜けるときには便数の少ない帰りのフェリーに乗り遅れないために、全員が時計の針を30分進めてそれを桃岩時間として生活するという、日本で唯一30分の時差の存在する場所です。
ホステラー(YHの宿泊者)が桃岩荘に到着して玄関の戸を開ける時には「ただいま~」と大声で叫んで入館しなければなりません。
すると玄関にはへルパーさんと他のホステラーが正座をして、太鼓やラッパやタンバリンやいろいろな鳴り物をヒャラヒャラピージャラジャラ~#%*と賑やかに鳴らしながら「おかえりなさ~い!」と迎えてくれて、それを3回くらい繰り返して、初めて靴を脱ぐことができます。
玄関を入ってすぐには囲炉裏の間。
昔、ニシン漁師たちが食事をしたりした場所で、そこの吹き抜けの2階部分は男性の二段ベッドルーム。
ずらりと洗濯物が干されて、そこは廊下で繋がっているので通称「回転ベッド」と呼ばれます。
さて始めて宿泊するホステラーたちは、ここで過ごすためのいろいろなルールの説明を受けますが、その前に「知性と教養と羞恥心」を捨てるように強要されて、写真のようにこの3つを投げ捨てる儀式をさせられます。

[儀式]
YHの目の前は海で、ちょうど正面に夕陽が沈むので、運がよければ大絶景が見られるのですが、さて今日は期待できるかな?
てるてる坊主越しに空を見てみました。
左に見える岩は猫の横顔に似ている猫岩です。
桃岩荘YHの話はまだまだ続きがありますが、とりあえず全部クリックしてど~ぞ!

[てるてる坊主]
urutorahurosu at 05:04│Comments(3)│ちょっといい旅・小さな旅
この記事へのコメント
3. Posted by 福島太郎 2016年07月26日 02:13
ちょっと面倒ですが
私は守れないほどでもないようですね。
私は守れないほどでもないようですね。
2. Posted by kusakabe-dc 2016年07月26日 04:52
福島太郎さんへ
こういうのは面倒だとか守るとかいうものではなくて、こんなくだらないことを楽しむんですよ(笑)。
ちなみに自分は去年行って捨てた「知性と教養と羞恥心」を拾い忘れてしまったので、今年も行って拾ってきました。
こういうのは面倒だとか守るとかいうものではなくて、こんなくだらないことを楽しむんですよ(笑)。
ちなみに自分は去年行って捨てた「知性と教養と羞恥心」を拾い忘れてしまったので、今年も行って拾ってきました。
1. Posted by 福島太郎 2016年07月26日 10:19
その通りですね。