あの日想定外

2016年03月12日

拡散希望

一貫して、原発への異議を唱えてこられた元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんの3月10日の記事をFBで目にしました。
とても共感したので、このブログを通じて拡散します。



棄てられてしまった人々は、自分たちの故郷を復興しようと努力しています。マスコミはその努力が貴重で大切なものであるかのように報道します。しかし、本来、放射能汚染地に人々がいてはいけないし、そんな場に人々を棄てた国の責任こそ、問わねばならないのです。....小出 裕章

今日は2016年3月10日です。
71年前の今日、東京は空前の空襲を受けました。
東京の下町が焼き払われ、10万人を超える人たちが焼き殺されました。

明日、3月11日は福島第一原子力発電所事故から5年です。
当日発令された原子力緊急事態宣言は解除されないまま、10万人を超える人たちが流浪化したままです。
また、100万単位の人たちが、本来なら、「放射線管理区域」に指定して立ち入りを禁ずるべき汚染地に棄てられたままです。

それらすべては、今は緊急事態であるからとして許されているものです。
緊急事態が数日続く、1週間続く、あるいはどうしようもなく1月続いたというなら、まだ理解できます。
しかし、この国は、5年間も緊急事態を続けながら、経済最優先で、オリンピックが重要だといいます。
そして、汚染を生じている正体がセシウム137で、それが半分に減るまでには30年かかります。
つまりこの国は、今後まだ何十年も緊急事態を続けるつもりなのです。

棄てられてしまった人々は、自分たちの故郷を復興しようと努力しています。
マスコミはその努力が貴重で大切なものであるかのように報道します。
しかし、本来、放射能汚染地に人々がいてはいけないし、そんな場に人々を棄てた国の責任こそ、問わねばならないのです。

日本人は長い間、長い物には巻かれろ、お上には逆らうなと生きてきました。
しかし、そうする限り、強烈な犯罪を犯しながらお上は生き延びます。

一昨日9日、大津地方裁判所は高浜原発3号機4号機の再稼働を差し止める仮処分の決定を出しました。
この決定を出した裁判官は、多分国によって不利益な処分を受けるでしょう。

一人ひとりの力は非力です。
しかし、一人ひとりが自分にできることをして立つしか、この腐った国を変えることはできません。
皆さんそれぞれのご活躍を願います。
・・・・以上

この記事に添える写真が見当たりません。
敢えてこの写真を添付します。
クリックしてど~ぞ!

 [光と影]



urutorahurosu at 04:44│Comments(2)今日このごろ 

この記事へのコメント

2. Posted by 花こま   2016年03月12日 08:38
>日下部さまへ
連日の思い、
感慨深く読ませて頂きました。
同感です。
1. Posted by ブルースカイ   2016年03月12日 09:41
kusakabe-dcさん
 おはようございます。小出先生の記事には全く同感です。私も原発再稼働に反対する立場ですので、喜んで拡散に協力します。
 昨日の政府主催の大震災犠牲者追悼式典での安倍首相のあいさつを聞いていて、心に響くものはありませんでした。一方、天皇のごあいさつには被災者への思いを寄せるあたたかいお言葉に心が打たれました。天皇の「一日も早く復興を」という言葉は国民の切実な願いを共有していました。安倍さんは「一歩ずつ復興が進んでいる」と曖昧な言葉でしたが、現実はそうではありませんね。汚染土の中間処理場でさえ、2%しか確保されていないのですから、進度は限りなくゼロに近く、一歩どころではありませんね。

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