旅立ち残暑

2009年08月16日

不動湯温泉

先週の雨の湿原を、晴天のお盆休みに、一人で同じコースを歩いてきました。
青空の湿原はまるで絵葉書のようで、思いっきり綺麗ですがただそれだけの感じ。やはり雨でガスが立ち込めた光景のほうが、より幻想的で素敵です。
その日は土湯温泉街からダートの林道を4キロ山奥に入った一軒宿の不動湯温泉泊。お盆に一人でも泊めてくれる温泉をやっと見つけました。
昭和6年に高村光太郎夫妻が泊まったという、大正時代の建築らしい思いっきり古い本館と3本の泉質の違う源泉の温泉。入浴するには、急な崖に丸太の手すりと板で作った、80段の階段を下りていきます。
その階段は一段一段の幅や段差が違っていて、しかも全部見事に歪んでいるので、酔っ払っている時は要注意。小さな露天風呂にはさらに少し山道を下って谷底まで行かなければなりません。
白濁の硫黄泉の露天風呂は快適ですが、夏場の山の中の露天風呂にはアブが多く、落ち着いて入っていられません。
下ったということは帰りは当然上るわけで、入浴のたびに80段の階段を何回も上り下りして汗をかきます。
外来入浴者がいなくなると、お風呂はほとんど貸切り状態ですので、ぬるめのお湯と湯の花を存分に楽しめます。
食事は豪華ではありませんが、山の中らしい私の口に合う料理。特に鯉こくは絶品でした。




[朝の光の中に]


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