首都圏の奇祭一目千本・二千本

2009年04月09日

樹命700年

山形市から車で20分ほどの最上川の支流、須川のすぐ側に「お達磨の桜」という樹齢700年のエドヒガンの古木3本があります。
県指定の天然記念物ですが、そのうち最大の1本が最近枯れてしまって伐採されることになりました。
昔は満開のお達磨の桜の花の下で昼寝をしたり、須川の堤防の道で雉を見つけたりできたのですが、10年以上前から周囲に柵ができたり歩道が整備されたりと公園化してしまい、それ以来行く気がしなくなっていました。枝のすぐ側には高速道もできて、ひっきりなしに車が通ります。
かつてこの古木が一番勢いがあった頃は、須川の護岸工事もされることなく、さぞのどかだったことでしょう。枯れた古木は今のこの状況に嫌気がさして枯れてしまったのかもしれません。
行政は周辺住民のためにという名目で、公共事業や環境破壊を平気でしますが、お達磨の桜はこの土地の大切な「先住人」のはずです。
先住人の生活環境を守るために、我々が我慢しなければならないものも多いはずです。
枯れるという行為は、平和主義の樹木の最後のメッセージのように感じてなりません。
写真は桜の木の生命力をイメージしてみました。




[桜木の精]



urutorahurosu at 05:37│Comments(0)今日このごろ 

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