2016年07月

2016年07月31日

礼文島 ナニコレ珍百景

桃岩荘YHのことは、テレビの「ナニコレ珍百景」でも紹介されています。

その珍百景が桟橋でのお見送り光景です。
フェリーに乗船するホステラーの荷物を乗り場まで運んでからフェリーが出るまで、前夜の伝説のミーティングの再現です。
声を限りに旅立つ我々ホステラーに一人一人語りかけるヘルパーさん。
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[珍百景]









帰るホステラーは乗船したら二等船室に荷物を置いて、すぐに後部甲板まで走っていきます。

桃岩荘YHには、仕事も遊びも何事にも真剣に取り組んで、それをとことん楽しみに変えてしまう文化があります。
桃岩荘のヘルパーだけでなく、宿泊客もみんなで見送ってくれるのが、珍百景。
この日は総勢20名超でした。
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 [お見送り]













踊ったり歌ったりジャンプして見送ります。
この写真の左端のヘルパーはまだ二十歳前後、右端のホステラーはたぶん60代。
ジャンプの高さは違っても、みんな同じノリで全力投球。
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[全力投球]









最後の歌はやはり「遠い世界に」。
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 [遠い世界に]












そしてフェリーが桟橋を離れると全員で声の限りに「行ってらっしゃ~い」。
フェリーが見えなくなるまで大声で叫びます。
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[行ってらっしゃい]









送られる側も声の限りに「行ってきまぁ~す」
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 [また来るよ~]











ここで多くのホステラーは忘れているのです。
桃岩荘YHに最初に捨ててきた「知性、教養、羞恥心」を拾ってくることを。

結局このような盛大なお見送りを受けて現実の世界に戻っても、、「知性、教養、羞恥心」を置いてきたために、来年再びそれを拾いに桃岩荘YHに戻ってくることになるのです。

ウニよりも昆布よりも美味しい心と心の繋がりの日でした。



2016年07月30日

桃岩荘YH 帰ってこいよ~

桃岩荘YHでは到着した時は「ただいまぁ~」「お帰りなさい」。
出発する時はサヨウナラではなく「行ってきまぁす」「行ってらっしゃ~い」です。

連泊のホステラーたちに見送られて出発する時は、皆名残惜しそうに手を振りながら坂道を登っていきます。

桃岩に朝霧がかかり、その上は青い空と白い雲。
力いっぱい旗を振るヘルパーさんがとてもいい写真になりました。




[出発]















旗は出発する人たちの姿が完全に見えなくなるまで、名残惜しそうに振られます。
赤い旗がちょうど桃岩の霧の部分にかかった時が、写真としては一番いい感じですな。

 [別れ]


















皆で「帰ってこいよ」を歌いながら大絶叫。
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[帰ってこいよ]









姿が見えなくなってもまだ「行ってらっしゃ~い」。
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 [行ってらっしゃ~い]











いやいや、桃岩荘YHのお見送りはまだ続きがあるのです。

2016年07月29日

桃岩荘YH 別れの朝

桃岩荘YHの朝は桃岩時間6時半(日本時間6時)に、北原ミレイの「石狩挽歌」の大音響で起こされます。
なんといってもこの建物は築140年の鰊番屋ですからね。

玄関前から海の方向を見ると、低く霧がかかって素晴らしい景色。
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[朝]









この日の朝に出発するのは自分も含めて9人だけ。
歩いて桃岩トンネルを抜けて港まで行く人は、あとで荷物をフェリー乗り場まで送ってくれます。

自分だけはヘルパーさんの心配りで見送る側で写真を撮らせてもらって、その後車で追いかけました。

見送りの人はほとんど連泊。
中には122連泊のホステラーもヘルパーさんと一緒に見送ってくれるのです。
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 [別れの朝]












姿が完全に見えなくなるまで、歌を歌ってお見送り。
いやいや、桃岩荘のお見送りはこれだけではないんですよ。
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[また来いよ]

2016年07月28日

ドック行き

おはようございます、今日は朝から人間ドックの日です。
朝食禁止なので時間に余裕があります。

ドックの写真を探してみたけどなかなか見つからず、おっとこれは那覇市国際通りのドッグたちだった。
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[ドッグたち]









この函館市電は函館ドック行き、船のドックですな。
たぶん人間ドックよりも語源が先輩のはずです。
自分は市立病院の人間ドックです。
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そうだ、週末お出かけなので足の爪を切ろう。
それにしてもXPでブログを書いているのですがとみに調子が悪くなってきた。
いよいよなのは分かっているのですが、早計に買い換えられない事情もあるのです。
そんな今日このごろなのでした。

urutorahurosu at 05:55|PermalinkComments(2)今日このごろ 

2016年07月27日

半世紀続く伝説のミーティング

夕陽の儀式が終わると、再び室内でミーティングです。
とても写真だけではきちんとは伝えられませんが、その一部です。
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[ミーティング]









ヘルパーさんたちによる礼文島の観光案内、「愛とロマンの8時間コース」のトレッキングの案内、そして歌って踊って、狂乱のひと時。
北海道を旅する人の間で口コミで評判になり、みなさんこれを楽しみにこのYHに集まってくるのです。

桃岩荘YHは若いヘルパーさんたちによって運営されていますが、感心するのは彼らはものすごく働き者。
時間さえあれば館内の掃除をしていて、築140年の古い建物で決してきれいではありませんが、とても清潔に維持されています。

ポケモンgoに夢中になって迷惑千万な行動をしているチャラ男チャラ子たちを、ここに3日ほど泊めてやりたい。
きっと人生観が変わるのではないかと思うほど、ヘルパーさんたちのお出迎えからお見送りまでの一生懸命な姿は感動モノです。

今の若者もそう捨てたもんじゃないなと心底思ってしまいます。
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 [全力投球]












さてこのミーティングもそんな彼らとホステラーが一体になって、とても楽しい、けど老体には結構疲れる時間でした。

座って歌うだけじゃありません。
みんなで立って踊って駆け足もして、ちょっと写真も撮りましたが、ここから先は自分も参加したのでこの先の写真はありません。
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[立って踊って]









壁に飾ってあった多分昭和40年代のミーティングの写真です。
開所から50年。
当時も今も変わらず、最後は必ず五つの赤い風船の「遠い世界に」を歌って終わるのです。
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「♪だけど 僕たち 若者がいる~♪」
頭も薄くなったその当時の若者もたくさん桃岩荘YHに戻ってきて、今の若者と一緒に「遠い世界に」を歌うのでした。

2016年07月26日

桃岩荘 残念な夕陽

桃岩荘の楽しみの一つが、玄関前の海に落ちる夕陽の絶景を見ながらの大合唱です。
去年は夕方に雨が降ったりしましたが、結果的に空がきれいに焼けて、とてもいい写真が撮れました。

この日はいい天気で、日没少し前まではこんな感じで、去年よりも大いに期待していたのですが・・
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[夕陽]









残念ながら水平線の雲が厚く、空が赤くなってくれません。
でも全員外に出て、歌いながら空が焼けるのを待ちます。
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 [玄関前]












水平線の雲のすき間からは赤い夕陽が少しだけ見えるのですが、普通に撮ると夕陽だけが肉眼で見るよりは赤く写ってくれません。
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[夕陽に歌う]









露出補正をかなりアンダーにしてみると、人物が完全にシルエットになってしまいますが、これはこれでなかなか絵になる構図です。
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 [シルエット]












しょうがないのでズームアップして、歌いながら体を揺らす人物を切りとってみました。
あの厚い雲がなかったら、きっと真っ赤な夕陽が見られたことでしょう。
残念でしたが、全部クリックしてど~ぞ!
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[歌に揺れて]





2016年07月25日

昭和時代の生き残り桃岩荘YH

昔、ユースホステルが全盛時代に、北海道では三大キチガイユースホステル(以後YHと表示)と呼ばれるYHがあって、そのうちの一つがまだ礼文島に生き残っています。

歌と踊りの昭和時代のミーティングを50年間そのまま継続している北海道を旅する人の間では有名な宿で、一度行った人はハマってしまって毎年行くか、大嫌いになって二度と行かないかの二つに別れると言われるほどぶっ飛んだ宿です。

桃岩荘のロケーションはフェリーターミナルから峠の桃岩トンネルを抜けて島の西海岸。桃岩と呼ばれる大きな岩から下った断崖の下の小さな浜の上に建っている築140年の鰊番屋を改造して開所され、今年でちょうど50年になります。
営業期間は6~9月の122日間のみ、そして桃岩の下の展望台からの遠景がこれ。
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[ロケーション]









YHの背後の断崖もこんな感じで素晴らしいロケーションです。
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 [背後の崖]












ここに宿泊するにはいろいろなルールがあります。
フェリーが到着するとヘルパーさんたちが迎えに来ているのですが、桃岩トンネルを抜けるときには便数の少ない帰りのフェリーに乗り遅れないために、全員が時計の針を30分進めてそれを桃岩時間として生活するという、日本で唯一30分の時差の存在する場所です。

ホステラー(YHの宿泊者)が桃岩荘に到着して玄関の戸を開ける時には「ただいま~」と大声で叫んで入館しなければなりません。
すると玄関にはへルパーさんと他のホステラーが正座をして、太鼓やラッパやタンバリンやいろいろな鳴り物をヒャラヒャラピージャラジャラ~#%*と賑やかに鳴らしながら「おかえりなさ~い!」と迎えてくれて、それを3回くらい繰り返して、初めて靴を脱ぐことができます。

玄関を入ってすぐには囲炉裏の間。
昔、ニシン漁師たちが食事をしたりした場所で、そこの吹き抜けの2階部分は男性の二段ベッドルーム。
ずらりと洗濯物が干されて、そこは廊下で繋がっているので通称「回転ベッド」と呼ばれます。

さて始めて宿泊するホステラーたちは、ここで過ごすためのいろいろなルールの説明を受けますが、その前に「知性と教養と羞恥心」を捨てるように強要されて、写真のようにこの3つを投げ捨てる儀式をさせられます。
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[儀式]









YHの目の前は海で、ちょうど正面に夕陽が沈むので、運がよければ大絶景が見られるのですが、さて今日は期待できるかな?
てるてる坊主越しに空を見てみました。
左に見える岩は猫の横顔に似ている猫岩です。
桃岩荘YHの話はまだまだ続きがありますが、とりあえず全部クリックしてど~ぞ!
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 [てるてる坊主]



2016年07月24日

島の学び舎

礼文島から利尻富士を眺めるのに絶景のポイントが北のカナリアパークです。
映画「北のカナリアたち」のロケ地ですが、映画はガッカリでした。

でも移築した小学校と校庭から眺める利尻富士は絶景、生活観がないのでまあ一度くらいはいいかな。
HPのトップページの写真に使いました。
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[絶景ポイント]









校庭のブランコに乗りたくて、「パパ、遊んでいい?」と姉と弟。
「いいよ~」というパパのOKが出て喜んで走っていきました。
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 [走って]












でも何かしょんぼりして戻ってきます。
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[しょんぼり]









「パパァ~、遊んじゃいけないんだって」
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 [姉と弟]












この遊具もダメ。
だから生活感がなかったのか。
遊具は遊ぶためにあるのですぞ、町長さん。
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urutorahurosu at 04:56|PermalinkComments(2)旅写真 

2016年07月23日

着いたらすぐにお見送り

礼文島に上陸したらレンタカーを借りる前にすぐ船尾の方に急いで行って、まずやることがあります。
それは、折り返しのフェリーに乗って稚内に戻る人のお見送りです。

この日宿泊する桃岩荘ユースホステル(以下YH)のヘルパーさんとYHに連泊するホステラー(宿泊者)たちによる歌って踊ってのお見送りは、もう礼文島の名物で、高山植物やエゾバフンウニよりも礼文島の思い出を旅人の胸に刻んでくれるのです。
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[礼文名物]









最前列の3人以外は全員桃岩荘YHの連泊者。
詳しくは後日書きますが、何日も何日も連泊をしているホステラーが多いのがこのYHの特徴でもあります。
もちろんお見送りの対象は、このフェリーで帰る桃岩荘YHに宿泊したホステラーですが、他の乗船客も一緒に楽しんでくれています。
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 [お見送り]












お見送りはフェリーが港湾を完全に出るまで続き「また来いよぉ~ また来るよぉ~」が何度も何度も声が聞こえなくなっても繰り返されるのです。
我々も手を振ってお見送りをして、次の日は見送られるのですが、そしてようやくレンタカーの手続きです。
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[また来いよぉ~]



2016年07月22日

礼文島フェリーは一等ラウンジ席

今年はスポンサーがいるので、礼文島までの混雑しているフェリーは一等ラウンジ席です。
船の一等席なんて初めて乗りましたが、上階にあるので二等自由席よりも理論上揺れが大きくなります。
でもデラックス。

昔むかし大学生になってまもなく乗った頃の船は漁船に毛が生えたような感じで、船底でゴロゴロ転がっていた記憶がありますが、雲泥の差ですな。
あっ、帰りはもちろん二等自由席。
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[ラウンジ]









稚内は海岸段丘にできた細長い町で、出港した船から眺めると海岸段丘の地形がよく分かるのであります。
その向こうには利尻富士。
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 [海岸段丘]












寄ってくるウミネコにエビセンをあげるいつもの光景も見られます。
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[友だち]









島が近づくと利尻富士には一部雲がかかって、この方がモロ見えよりも雰囲気がありますね。
平凡な写真ですが、遠くの山の写真はPLフィルターで海面の反射を抑えて、しかもコントラストを強くして、やっとこの程度の写真になるのです。
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 [利尻富士]



urutorahurosu at 05:05|PermalinkComments(4)旅写真