2011年06月

2011年06月30日

麦秋

写真を撮っていて絵になるのが麦畑。
特に今の時期は「麦秋」と言って、小麦色に色づいた麦畑が写欲をそそります。
麦秋の風景といえば7月の富良野・美瑛、そして網走オホーツク沿岸から少し陸に入った一面の麦畑とジャガイモの花と斜里岳の雄大な風景ですが、山形ではほとんど稲だけなので、写真になるような麦畑がありません。
今月の立山黒部アルペンルートの帰り、信濃大町から穂高駅までのJR大糸線沿線で麦畑を見つけ、緑の稲との対比がきれいで、チャンスがあれば撮ってみたいと思っていました。
チャンスは自分で作るもの、棚田撮影のついでに、ちょいと安曇野へ。高速道は便利です。
実際に行くと平坦な地形の場所に小麦や稲が植えられているので、いいポイントが見つかりません。
結局、中学校の脇の麦畑で三脚を立てて撮影しただけの、情けない結果となりました。
これより上にレンズを上げると、車が何台も写ってしまうのです。
クリックしてみれば、麦畑の中の白い花の雑草をポイントに、小麦色のグラデーション。
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[麦秋期]



urutorahurosu at 05:44|PermalinkComments(7)写真の話 

2011年06月27日

棚田は緑のパッチワーク

日本三大車窓というのがあるのですが、その一つ篠ノ井線姨捨駅からの風景を見たのは、まったくの偶然でした。
5年前の9月の夜7時過ぎ、長野から塩尻に向かう篠ノ井線の普通電車。突然電車がスイッチバックで逆方向に走り出して停車したのが姨捨駅。
特急電車の通過待ちのために10分弱の停車でしたが、その車窓からの善光寺平の夜景のすばらしさに、そう多くない乗客全員がため息を漏らしてホームへ出て、その夜景を眺めたのでした。
その後、そこが日本三大車窓の一つと知ったのですが、何度も通過するたびに、車窓からの棚田の美しさが気になっていました。
今回、大人の休日倶楽部パスとレンタカーを使って、早苗の頃の棚田の撮影に行ったのですが、ちょっと稲が伸びすぎて、水面の美しさがイマイチ表現できません。
あと2週間前だったらよかったのにと思っています。
それでも初夏の緑は生き生きとして、畦道でふちどられる棚田の景色はまるで緑のパッチワークのようです。
彼方には有明山などの山並み、眼下には善光寺平と千曲川の流れ、そして手前には初夏の緑にかがやくパッチワークの棚田。
歩くと急斜面で汗をかいて疲れるので、三脚は車の中に置いての手持ち撮影でしたが満足でした。
クリックしてどうぞ。
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[緑のパッチワーク]


2011年06月25日

JR東日本の乗り放題パス

梅雨本番のこの時期は旅行する人が少なくなるので、JR東日本では毎年、「大人の休日倶楽部パス」という乗り放題パスを、2週間程度の期間限定で発売します。
いつもは3日間の有効期間ですが、今年は(新青森開業記念)ということで4日間13000円。
これはシニア世代限定ですが、さらに今年は年齢制限なしの「JR東日本パス」1日1万円も発売中。(利用期間注意)
どちらも新幹線自由席は乗り放題。混雑しそうな場合は指定席も、回数制限ありますが使えるのです。
なので毎週末はJR東日本に踊らされ、所用に勉強に趣味にと十分に活用させてもらっているのです。
これを使うと首都圏の移動では、東京~大宮間を新幹線利用とか、東京~熱海の東海道線を「特急踊り子号」利用(東海道新幹線はJR東海なので使用不可)とか、さらに4日間を2日ずつ2人で利用とか、新幹線の途中下車とか、いろいろ便利な使い方ができるのです。
去年は「大人の休日・・」で大雨警報の中の富山に行って、路面電車の撮影をしましたが、今年も今日から利用できるので、いろいろ行ってきます。
日本中雨降りで、昨日は上高地が土石流で孤立しましたが、雨には雨の楽しみがあり、新幹線とレンタカー利用で出発進行。
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[出発進行]



2011年06月22日

川越散歩

2時間ほどの小江戸川越の写真散歩。
今回で3回目の訪問。今までは朝早かったり、すごく寒かったりでしたが、今回はお店も全部営業していました。

絵心がないので、デジカメに描いてもらいました。
出来ばえは、クリックして確かめてください。
                                   「川越スケッチ」
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「梅雨の季節」
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                                    「お店番」  一枚どうですか?
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「ショーウィンド」  時の鐘そばの古いダンゴ屋さん。
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                                    「どれで死のうか」 
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「旨みの素」
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                                      「夏近し」
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2011年06月19日

ひとめ惚れ

「ひとめぼれ」とは、宮城の美味しいお米ですが、今回はお米ではなく、富山地方鉄道の古い駅舎のことなのです。
去年の今ごろ大雨警報の中、北陸本線富山の手前の富山地方鉄道と併走する区間で、その古い駅舎を見かけて一目惚れしてしまいました。
その時は富山市内のチンチン電車の撮影が目的で、その駅舎に行くチャンスがなかったので、今年立山黒部アルペンルートに行く前日に計画して、電鉄富山駅から50分ほどの「西魚津駅」に行ってきました。
ホームは玉石の石積みで、いかにも雪国らしい手をかけた頑丈な作り。
電車の行き違いのために構内は複線になっていて、構内踏切で渡ります。
2番ホームの背後を、時折JR北陸本線の特急が走っていきます。
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[2番ホーム]









昔は有人駅だったらしく、駅員の部屋もあるのですが今は無人駅。
駅舎は木造でもおしゃれな感じで、「西魚津駅」の字がすごくポップで、水族館も近く、さぞかし新築当時は人気だったことでしょう。
駅前の今は・・・人家はあるものの、商店など何もなし。
開業は昭和11年らしく、そろそろ後期高齢者なので、「西魚津駅」の字も「出札口」の字も右から左に書いてあります。
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  [ポップな駅舎]












誰もいない・・そのしばらくの時間が至福の時でした。



2011年06月17日

立山黒部アルペンルート

ずーっと昔、バスガイド歴のある受付スタッフに「今までで一番良かった場所はどこ?」と聞いたら「立山黒部アルペンルートにまた行ってみたいです」と即座に返事が来たことがありました。
アルペンルートができてもう40年、富山は遠いのでなかなかチャンスがなく、今回が初通過です。
朝6時前に電鉄富山駅の窓口で、長野側の扇沢までの片道切符9230円を購入。
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[高額チケット]









今年は震災の影響で団体客が本当に少なく(キップ売り場のお兄さんの話)、さらに早朝ということもあり、電車利用のアルペンツアー客は10人程度。
立山駅から接続するケーブルカーには真っ先に乗り込み先頭の位置に。最大傾斜角度30度弱といっても、見上げる線路はまるで梯子のような急角度に感じます。
美女平からのバスも余裕の乗車率で一番前の特等席。マイカー規制で貸し切りのような道路を50分、あっという間に雪原の室堂ターミナル。
今年は雪が多く、雪の大谷ウォークもこの日まで延長営業で、車道以外はすべて雪。
写真をクリックして、人と雪の壁を比べてください。
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    [標高2300m]













青空こそ見えないものの風もなく穏やかな天気で、用意していった防寒グッズは無駄でした。
正直、やっと雪が融けて初夏を喜んでいる雪国人にとっては、都会人ほど雪がうれしくありません。
混雑を予想していたのに、あっけないほどトロリーバス、ロープウェイと乗り継いで、黒部ダムで初めて団体客と中国語に遭遇。
混み具合が読めないので、先へ先へと急いだせいか、予定よりも大幅に早く到着。
黒四ダムは、前人未到の地にこんな巨大人工物があっていいのだろうかと、すご~く違和感を感じます。展望台への階段登りだけが唯一きつかったアルペンツアーでした。
写真は黒部平から黒部湖を望んで。
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[黒部の山々]









トロリーバスで扇沢へ着いて立ちソバの昼食。信濃大町への路線バスも10人程度の乗車で、混雑を覚悟していたのに拍子抜け。
電鉄富山から信濃大町駅までの通り抜けのチケット料金は8つの乗り物を乗り継いで10000円ちょい。高いか安いかは、その時の天候や季節で感じ方が違うでしょうね。
雨の日は5000円とか、紅葉シーズンは15000円とか、その日の天気や紅葉の色づき具合によってチケット料金も変えれば面白いのにと思った超巨大テーマパークでした。






2011年06月15日

礼状に思う

4月に岩手県大槌町の避難所になっている神社に送った支援物資のお礼状が届きました。
ヤプミーさんの声かけで、体格のいい女性の高齢者のパンツが足りないということで、うちの奥さんと「しまむら」に行って、40枚ほど買って送ったものに対しての礼状です。
支援物資はほとんどがMサイズで穿けないし、水道がないので洗濯もできないということでした。
たぶん神社の神主さんでしょうが、達筆な漢字に送り仮名はカタカナなので、一見漢文を読んでいる感じですが、神主さんの強い意志が伝わってきます。
まだまだこんなに大変な思いをしている避難所がたくさんあるのに、政治家はなんてバカなことばかりしているのでしょうか。
結局は自分たちの権力争いが優先順位第一で、被災地のことは放置のまま。
トップを代えて、政権の枠組みを変えて、そうして復興のためのシステムを変えて、一からやり直しをすれば、被災地にはそのうちに寒い冬が来てしまいます。
原発の専門家は、今まで自分は原発推進を唱えて、政府からいろいろな支援を受けていたのに、自己反省もすることなく、コロッと手のひらを返して原発の怖さをコメントする。
その変わり身の速さはすごいですね。
「黄門さま」と呼ばれて浮かれている福島の長老議員。あなたが福島原発誘致の張本人なのに何の反省の言葉もなく、やれ鳩山だ、管だ、小沢だと・・情けなくはないですか?
国会の中に、あの石巻の被災地区のすごい臭いをビニール袋に詰めて、大量に送り届けませんか?
そのにおいの中で、マスクなしで国会をやってもらいましょうよ。
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[礼状]





urutorahurosu at 05:55|PermalinkComments(10)今日このごろ 

2011年06月12日

商売上手なJR東日本

6月と7月はJR東日本の「JR東日本パス」や「大人の休日倶楽部パス」などが入り乱れて使えるので、梅雨時期でもうまく踊らされてしまい、毎週末のお出かけになってしまいます。
昨日は土曜日休診にしていたので、早朝から富山まで行って富山地方鉄道の撮り鉄。
今日は黒部アルペンルートを初めて富山から信濃大町まで抜けてきました。
「JR東日本パス」は一日10000円で新幹線乗り放題、指定席は2回までOK。
「大人の休日倶楽部パス」は13000円で4日間新幹線も乗り放題、指定席は6回OK。ただし年齢制限あり。
どちらも期間限定ですが、これに「青春18きっぷ」も組み合わせれば、もう計画だけで頭が混乱してきます。
富山地鉄とアルペンルートの話は今週中に報告します。
写真は夜の富山駅前のチンチン電車。居酒屋に行く途中、暗くなっても撮り鉄です。
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[夜の電停前]

2011年06月09日

内臓の調子が悪いと顔色も悪くなる訳

私たちの首から上の部分というのは、元々は魚の鰓(えら)に由来している「鰓弓(さいきゅう)」から発生しています。
この鰓弓の一部から顔の筋肉や口の周りの筋肉ができて、そして口の中の壁から気道や食道そして肛門までの消化管ができていくのです。
ですから顔面の筋肉は内臓筋と呼ばれ、いわば口から内臓が飛び出して顔全体を覆ったものと考えることができます。
なので、内臓の調子が悪い時などは、どうしても顔色が悪くなったりするのです。
また逆に考えると、顔色を見て内臓の調子を推察することもできるわけで、ベテランの内科の先生などは、診察室に入ってきた患者さんの顔を見て体の悪い個所が推測できるというのも、このせいだと思います。
暴飲暴食やストレスなどで胃の粘膜が荒れたり潰瘍ができることがありますが、そんな時は胃カメラを飲まなければ見ることができません。
口の中の粘膜も胃の粘膜とつながっているので、歯肉が荒れたり口内炎になったりもしますが、口の中は簡単に見ることができるので、口の中を観察することも大事なのです。
さらに人間は発達した脳を獲得したために、豊かな心を持ちました。
このように人間の体は、心と内臓を入れた一つの容器なので、容器である体がゆがめば、心も内臓もゆがみます。
心がゆがめば内臓も体もゆがみます。内臓がゆがめば、心も体もゆがみます。
太陽の塔も姿勢をゆがめると、顔もゆがんでくるようです。
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[太陽の塔]



urutorahurosu at 14:10|PermalinkComments(6)歯にまつわる話題 

2011年06月05日

命の洗濯

ようやく夜の飲み屋街にも客が集まってきて、多くの店が賑わってきました。
でもまだ東北の温泉地は、まだまだ閑散としているようです。
というわけで、復興の後方支援といつもの命の洗濯を兼ねて、米沢の山の中の一軒宿滑川温泉に一人泊してきました。
去年泊まった時は当然満室でしたが今年は結構空いていて、10台ほどの車も関東ナンバーは1台だけ。聞くと、まだ例年の半分程度のお客さんだそうです。
着いたらすぐに布団を敷いてもらって、何回も風呂に入ってビールを飲んで、渓流の音を聞きながら熟睡して、目を覚ましてはまた風呂に入って、二度寝をして美味しい朝ご飯。
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[旅の宿]











ここの源泉は53度なので、何にも手を加えないで、湯の花の舞う湯を露天風呂や内湯に掛け流しているのですが、人気の露天風呂は日中や今朝は透明なのに、昨夜は白く濁っているのです。
逆に内湯は夜には透明だったのに、今朝はうすく白濁していて、どうやら気温や気圧などの気象条件によって自然に変化するようです。
まあ、どこの温泉でもそうですが、露天風呂は客寄せパンダ。
何といってもお湯が新鮮で成分の濃さを肌で感じることができるのは昔からある内湯です。
今朝も目が覚めて露天に1回、朝食後にもう1回。最後はやはり、ほのかに硫黄臭のする内湯の濃~いのでシメて、源泉成分を体に付けたまま帰ります。
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    [濃~い湯]