2010年11月

2010年11月27日

阪堺電車

NHKの朝ドラ「てっぱん」に頻繁に出てくる阪堺電車が、以前から気になっていたのですが、ようやく初乗車。
始発の天王寺駅前ホームは平日の朝なので高校生で一杯。併用軌道区間は、高校生の自転車や車が行ったりきたりで、なかなか楽しいです。
我孫子道まで来ると乗客はほとんどいなくなり、乗り換えて浜寺駅前まで来ると、自分の他には誰も乗っていません。
いろいろ新旧の車輌が走っていますが、最初に乗ったのはレトロ車輌で、昭和3年川崎車輌製造の82歳の後期高齢現役車輌。定時運行車輌としては日本最古のようでカッコイイです。
0dcad17e.jpg




[後期高齢車輌]










誰も歩いていない浜寺駅前から、東京駅を設計した辰野金吾設計のレトロな南海電鉄浜寺公園駅舎を撮ったりしてウロウロ。
一日乗車券に通天閣見学券がついて800円は安い。おまけにいろいろな店の割引券も付いて。
阪堺線・上町線をすべて乗りつぶして、通天閣にも初めて登ってみて、割引券を使うと名物二度づけ禁止の串揚げは5本にソフトドリンク付きで500円でOK、激安.。
まちがった電車に乗って迷ったりしながら京都に戻ったのでした。

1a0e341c.jpg




  [電車を待つ]

2010年11月25日

京都色彩紀行(後半)

月曜日は天気が崩れたので、大阪の阪堺電車で鉄分補給。
京都に戻ったらどしゃ降りの雨。大覚寺門前のモミジはしっとりと色づいて艶やかです。
大覚寺門前の覚勝院で、聖天様の大根供養で炊き上げた大根を腹一杯いただいてから、カメラをタオルで拭きながらの手持ち撮影。
f3b78993.jpg




[艶色]










歩き疲れた頃に、高瀬川沿いで昭和23年創業の有名純喫茶「ソワレ」。東郷青児の絵が何枚もさりげなく飾っている空間で、ヨーグルトゼリーのドキドキするような色彩に酔います。

7c0ddb7d.jpg




                 [妖色]










最終日の早朝、朝食前に南禅寺。団体さんの来る前の境内は、前日の雨で最高の色づき具合。
これぞ京都のモミジといえる鮮血のような色を見つけて、シャッターが止まりません。

6bc26dd7.jpg




[京のモミジ色]









帰りの飛行機からは、雲海の上に突き出た木曽御嶽山と乗鞍岳の白い色が印象的でした。


2010年11月23日

京都色彩紀行(前半)

「♪京都大原三千人、込んで疲れて~♪」・・もとの歌よりも、こんな替え歌のほうが真実を伝える大原の里。
朝から満員バスに揺られて着いてみたら、紅葉はまるでダメ!
みやげ屋の店先の赤い傘のところから一ヶ所だけきれいな色が見えたので、この1枚だけ。
3268fa2f.jpg




[大原の錦]










午後から嵯峨野の常寂光寺。
まるで錦絵のような紅葉の中に見つけた陽だまりの1枚。イチョウの落ち葉にモミジ降る。
00fda934.jpg




[日だまりに降る]









昔、紅葉の穴場だった真如堂は今はもう有名ですが、吉田山の山腹まで迷路のような道を登っていくのがつらくて、いつも岡崎あたりからタクシーでワンメーターを利用です。
本堂わきの大モミジは今が見ごろ。午後3時頃がベストの時間。三重塔をバックにモミジのジャングルでこんな感じ。
de1a5a77.jpg




[モミジジャングル]









今日は酔っ払ったのでここまでです。おやすみなさい。




2010年11月18日

今年の紅葉写真

写真」とは「真実を写す」と書きますが、これは全くの誤訳で、「光を描く」と訳すのが正しいようです。
なので、絵を描くのと同じ感覚で、実際の目に見えるよりも素敵に描いてみると、ますます写真が楽しくなります。
今年は近くの紅葉は、2回しか撮影できずに、晴れたのは1回だけ。
その時の写真を7枚ほど載せてみます。クリックしてどうぞ。
文化の日は曇り時々雨、たまに日差し。
51faa28d.jpg



[霧もみじ]











4日後の日曜日は小春日和。銀杏並木がきれいでした。

aabccf9f.jpg

[銀杏並木]

                            上を見上げるとこんな感じ。こういう写真は、青空が必須です。

b849465e.jpg




[枯葉舞う]











家から車で1分の公園で、赤い木の葉を印象的に。
872e9388.jpg




                                        [赤い秋]










                             モミジも逆光で光を透かして見るとこんなに輝きます。

6c6cef60.jpg




[陽だまりのモミジ]











隣の公園の桜の葉は、こんなに素敵な色合いです。
04c26be6.jpg




                                        [桜葉]









                                      最後に銀杏並木の全体をトイデジ風に。
d5c77f82.jpg




[思秋期]










明日から京都に4泊。
紅葉は撮影にはもうちょっとみたいだし、天気もイマイチみたい。
阪堺電車と京阪で鉄分補給もしてきます。
なので連休最終日まで、ブログの更新はできません。
皆さん、いい週末をお過ごしください。

urutorahurosu at 05:31|PermalinkComments(8)写真の話 

2010年11月17日

三種の神器

我が家には、年中ほとんど切らすことのない、三種の神器とも言える京都の食材があります。
まず一つ目は七味家の「七味唐辛子」。
あまり辛くなくて香り高いので、いろいろなものに多めに入れて食べています。東京駅地下のデパートでも買えるのですが、なぜか夏場は買えません。
二つ目は京野菜の「すぐき漬け」。
発酵食品のすごさを感じます。チャーハンにしたり、ご飯に混ぜて海苔で手巻きにしたり、食事の後に熱湯に入れておつゆ代わりに飲んだりと、さまざまです。
同じく東京駅デパ地下で買えるのですが、数年前、TVで『すぐきはダイエット効果がある』と放送されてから、半年間品切れの時期があり、いい迷惑でした。
この二つは楽に手に入りますが、三つ目の「玉姫酢」は、もう販売していないので幻の酢になってしまいました。
何年か前に友達からいただいてすっかり気に入ってしまったのですが、ナメコおろしに入れたり、納豆に入れたり、そのまま熱々のご飯に混ぜると砂糖不要の酢飯になります。餃子はこの酢をたっぷり、ラー油は普通に、醤油は少しだけ。
一昨年、うちの奥さんと友達が北野天満宮近くの小さなこの酢の醸造元を迷いながら訪ねて行ったのですが、もう製造はしていなくて、在庫を近所の人に分けてあげているだけということで、買えませんでした。
今回、その友達から本当に最後の2本をいただいて、これはもうどんな贈り物よりもうれしい頂き物です。
6c641f43.jpg




[幻の酢]

urutorahurosu at 05:25|PermalinkComments(4)ディープな京都 

2010年11月14日

APEC騒動の鎌倉で

今日までAPECということで、全国から警察官が2万8千人集まり、横浜周辺は大変だったようです。
ちょいと鉄分補給したくなり、好奇心もあって、江ノ電散策に行ってみました。
テロ対策で、やたらあちこちに警官が立っていて、地下鉄などは運転席脇に警官が2人乗っているし、東京駅をはじめ周辺の主要駅でも、コインロッカーが2週間も使用できない状態が続いており、新幹線のゴミ箱も使えず不便きわまりません。
今日はオバマ大統領が鎌倉大仏を訪問するということで、江ノ電長谷駅から大仏までの道路は、午前中から10m間隔に警官が立っていて、一見物々しい状態。
さて、古都鎌倉の警備はどこの県警が担当するのかと思っていたら、やっぱり古都仲間の京都府警。はんなりと京都弁で鎌倉の警備に当たっていました。これもVIPの警備に慣れている古都の警察ということで安易な発想というか、まあ当然かも。
万が一テロに遭遇するのもいやなので、昼からは鶴岡八幡宮で七五三の光景を撮影。
江ノ電は電車も海岸も、とにかく行けば何かいい風景に出会うことができる、大好きな鉄道です。
写真は鶴岡八幡宮の石段光景。さて来週末は、いよいよ京都に行くぞ!
af012f3c.jpg




[七五三]




2010年11月12日

勤勉と努力

転職する若者たちが増えています。
右肩上がりの高度経済成長期は、コツコツと真面目に「勤勉」に「努力」して、無事定年まで勤め上げることが美徳だったのですが、今はそんな価値観は通用しなくなってきているようです。
終身雇用制度が崩れて、「人より長くやる」ことを努力とは言わない。「サボらず真面目に勤めること」が勤勉ではないという話を聞きました。
今の時代は、「新しいやり方を考え実行する」のが勤勉であり、「もっと短い時間で成果を出すための工夫をする」のが努力なのだそうです。
そう言われればその通りだとは思うのですが、なんとなく分かるような、でもあまりよく分からないような・・
「脱皮できないヘビは死ぬ」と言いますが、成長とは変化すること。
変化するとは『何かを捨てる』こと。「捨てられない不用品」に埋もれている状態の自分には縁遠い話なのかもしれません。
写真は、「勤勉」に廃品回収をする若者と、伝統文化を伝え守る「努力」をしている若者たち。京都・今宮神社前での1枚。
題名は「今昔物語」
0bc70e58.jpg




[今昔物語]



urutorahurosu at 21:55|PermalinkComments(7)今日このごろ 

2010年11月10日

極上の温泉(白布温泉)

今年は今までないほどに、いろいろな温泉に行く機会が多い年でした。
先週末に宿泊した米沢の白布温泉は、昔は白布高湯と言って、山形市の蔵王高湯、福島の高湯温泉といっしょに『奥州三大高湯』とうたわれた開湯700年の名湯です。
10年前までは西屋、中屋、東屋と3軒のわらぶき屋根の旅館が荘厳に並んで、その光景が白布温泉のシンボルでしたが、残念ながら火災で2件が焼けてしまい、昔からの建物は西屋のみで、東屋が8年前に再建されました。
でも石造りの浴槽は昔のままで、しかもこのお湯が実にすばらしいのです。
あまり大きくない浴槽には、3mの高さから3本の湯滝が勢いよく注ぎ込まれ、石造りの湯船のふちから適温の湯が惜しげもなく洗い場に溢れ、これこそ掛け流しでいつ入っても新鮮な湯。まるで緩やかな流れの温泉の川に入っている感じです。
無色透明のお湯ですが、中には白い湯花がたくさん漂って、柔らかいやさしい泉質。
どんなにいい温泉でも、日帰り入浴は週末激込みのところが多いのですが、全18室でしかも露天風呂があるので、満室の週末でもほとんどこのお湯を独占できるのが、宿泊客の特権です。
時期は紅葉も終わる頃、白布温泉に向かう途中は、晩秋の山里風景が広がります。
浴槽は湯気がすごくてカメラを向けられなかったので、朝の白布の錦秋の山肌と向かい側の山のシルエット。
546b83d2.jpg




[錦秋]

2010年11月07日

小春日和

今、山形の街なかの公園や里山は、紅葉の最盛期。モミジだけがもうちょっとです。
小春日和の今日は朝から青空が広がり、柔らかな日差しが色付いた木々の色を、さらに鮮やかにしています。
昼前に早速公園のイチョウ並木に行ってみると、けっこうな人で賑わっていて、並木の全体像を写そうとすると、どうしても何人もの人が写ってしまいます。
絵になる人物だけならばいいのですが、自分と同じような三脚を抱えたオッサンがウロウロで、ジャマでしょうがありません。
そこでレンズを上のほうに向けて、イチョウの木々を背景に、落葉寸前の風に舞うプラタナスの葉の動きを撮ってみました。クリックして少し拡大するとわかりやすいかな。
5fc602cf.jpg




[風]


urutorahurosu at 16:13|PermalinkComments(6)写真の話 

2010年11月03日

イチョウ並木

新聞で、運動公園のイチョウ並木が見ごろと知って、今日の祝日を少し楽しみにしていたのですが、あいにく朝から冷たい雨。
それでも雨の合間に少し青空も見えたので、急いで行ってみたのです。
イチョウは木によって黄色に色づく時期が結構違うのですが、この公園の色づき具合はOK。
でもまだ落ち葉の黄色のじゅうたんには程遠く、今週末がちょうどいいのかも。
銀杏(これでギンナンともイチョウとも読みますね)がたくさん落ちていて、歩くとブチブチと潰れて、独特の臭気が漂います。
すこしモミジも赤くなっているので、イチョウの黄色は背景のベースカラーにして、赤いモミジと緑のモミジを撮ってみました。
女心と秋の空。また雨が降ってきたので家に戻る頃、蔵王連邦の紅葉の山肌は上半分が白く雪化粧。錦秋の色との境目は、さながら秋と冬の境界線。
f3993070.jpg




[三色の秋]



urutorahurosu at 16:58|PermalinkComments(13)めぐる季節