2010年06月

2010年06月27日

梅雨時の世田谷線

梅雨時の東京の不快感というのは、また格別なもので、体感の不快指数は軽く100%を超えています。
朝の比較的涼しい時間帯でも、少し歩いただけで体の表面に汗がまとわりついてきて、こんな日にどこに行こうかふと思いついたのが、東急世田谷線乗ったり降りたり。
旧玉電の支線として大正時代に開業以来の5.0キロ。現在は2両編成の実にかわいらしい電車が5,6分おきに走っているのです。
下高井戸駅で購入の「世田谷線散策きっぷ」は一日乗り降り自由でたったの320円。ちょっと歩いて汗をかいたら、冷房完備のかわいい電車がすぐにやってきて、こんな日にはピッタリです。
宮の坂駅には、昔走った玉電車輌が保存してあり、近くの豪徳寺には「まねき猫」。
若林駅近くでは環七を横断するのに信号待ち。それを近くの歩道橋の上から望遠撮影です。
終点三軒茶屋のキャロットタワー26F展望室からは世田谷線が俯瞰できて、まるで鉄道ジオラマみたいで楽しくなります。
写真は「若林踏切」という名の、電車と環七の踏切のない交差点を行く世田谷線を、フィルター操作で水彩画風に。




[若林踏切]





2010年06月25日

秘境駅(峠駅)

滑川温泉の帰りに、秘境駅ランキング47位の峠駅を初訪問してきました。
かつて連続して4つのスイッチバックをしないと超えられなかった板谷峠。その名残りの、まさに廃墟のようなスノーシェードの中に、現在の峠駅のホームがあります。
駅前広場は有名な「峠の力餅」の店ともう一軒の家があるだけで、あとは4キロ先に滑川温泉、さらに4キロ登ると姥湯温泉だけの秘境で、ホームの福島寄りにはトンネルがポッカリ口を開けています。
豪雪地帯のこの辺は、かつてのスイッチバックの引込み線も長いスノーシェードの中にあり、線路も一部残されています。
廃墟の工場のようなこの駅は、昼間も薄暗く不気味な感じで、一人で中にいると不安になってしまうほど、旅情のかけらも感じません。
写真もどこを撮ればいいのか見当もつかずの、本線とスイッチバック跡の記録写真です。
旧駅舎はすでに取り壊され、ちょっと思い出のある隣の板谷駅の旧駅舎跡もついでに訪問して帰りました。




[廃墟系の駅]





2010年06月20日

一軒宿の秘湯

この週末から4日間、奥さんが親戚の法事で留守にしたので、シングルライフを楽しんでいます。
例によってじゃらんで探した、米沢から車で50分の冬季休業の一軒宿滑川温泉に初めて泊まってきました。
1泊2食9850円(ポイント使用・ビール代別)ならば、外で飲んでタクシーで帰るより安いかもしれない。しかし人気の秘湯なのに、一人泊でよくとれたものです。
対向車が来ると不安になるような山道の果ての古びた本館は、歩けばギシギシ音がしていい雰囲気。部屋は古いけど清潔、カギも電話もなし。テレビはあるけどこんな時はスイッチを入れません。
外からは轟々という滝の音、これが最高のBGM。
着いたらすぐに布団を敷いてくれて、さあ、風呂上りはゆっくり休んでね。
週末の日中は白濁の混浴露天風呂が人気で混雑するようですが、着いた頃には日帰り客もほとんどいなくて、ゆっくりのんびり入浴できました。
でも本当にお湯がいいのは内湯で、かけ流しの源泉が浴槽のふちからあふれています。
いいお湯と食事(ビールも)と布団と山の空気に滝の音。これは極上の癒し空間です。
県内なのになかなか億劫で宿泊のチャンスがなく、出かけてくれた奥さんに感謝!




[癒し空間]





2010年06月14日

江ノ電日和

湘南海岸は、もうすっかり夏ムードで、梅雨入り直前のこの日は江ノ電日和です。
江ノ電鎌倉駅で「1日乗車券のりおりくん」580円を購入すれば、12分間隔で運行の江ノ電を行ったり来たりと、お散歩感覚で楽しめます。
まだアジサイは満開前で、電車とアジサイのコラボ写真の撮影スポットはあまりありません。
車内からここはいいかなと見当をつけて、ウロウロ迷いながら行ってみると民家の敷地内で、立ち入り禁止の表示がしっかりあったり。
極楽寺までは純和風の6月、そして稲村ケ崎からは一気に真夏のトロピカル。
七里ガ浜では、サーファーのための駐車場でフリマをやっていたので途中下車。
かわいいマネキンの表情に惹かれて思わずパチリ。
腰越から江ノ島手前までの、路面を車と自転車と一緒に走る電車光景も絵になります。
軒先すれすれに走る電車、専用軌道を歩く人、線路を横断したところにある民家の玄関、小さな踏切、サーフボードを持って歩く若者。
ここはいつ訪れても江ノ電日和です。



[湘南日和]











2010年06月09日

のび鉄ギャラリー

HPのフォトギャラリーをリニューアルしました。
ブログに心を奪われ、かなりしばらく放置のままだったので、鉄道ネタに限定してその名も、のんびり「のび鉄ギャラリー」。
リンク先の日下部歯科医院ホームページからお入りください。
鉄に乗りながら切り取ったシーンを集めてみました。写真は時々差し替えていきます。
ちょっと素敵になりましたよ。
写真は東武記念館の「ネコひげ」電車。こんな電車が今も走っていればいいのに、最近の電車は個性がないとは思いませんか?




[ネコひげ電車]



urutorahurosu at 06:22|PermalinkComments(2)写真の話 

2010年06月07日

ルピナスの公園

北海道の富良野・美瑛で7月初旬頃に見ごろになるルピナスは、青空がよく似合います。
その圧倒的な存在感を一度写真にしてみたいと思っていましたが、今年は5月の天候不順でチャンスに恵まれず、ようやく群馬県伊勢崎市の境花公園に行ってみました。
とはいえ、北海道と違って周りは住宅地。広角の魚眼レンズでは、必ず住宅の屋根が写ります。
この公園は今年でなくなってしまうということをネットで知りましたが、そのためか何の整備もされておらず、ポピーはもう盛りを過ぎ、ルピナスだけが勢いよく咲き誇っています。
その自然の配色の妙味は、デザイナーがもしアイデアに行き詰ったら、ぜひ参考にしてほしいほど新鮮で素敵です。
1時間半ほどの撮影で疲れて、十王タクシーに電話します。最寄りの東武伊勢崎線境町駅から公園までタクシーで890円。帰りは同じタクシー同じコースなのに、迎車代込みで1520円。迎車代の明細は説明されても理解できず。群馬県のタクシーの迎車代は不明瞭会計です。
山形には迎車代なんてありませんよ。




[存在感]




2010年06月03日

可処分時間

「可処分所得」とは、売り上げからいろいろな経費や税金を差し引いて、最後に自分の手元に残るお金のことですが、私たちの生きている時間から仕事や通勤などの時間を差し引いて、寝たり食ったり遊んだり自由に使うことのできる時間も「可処分時間」というのかな・・などと、散歩しながらふと考えました。
衣替えになって高校生の制服が一変し、街が明るく感じられ、日没も日に日に遅くなり、診療後夕陽がきれいな日は、散歩をしたくなります。
「可処分時間」を一日単位で考えてみると、一日のうち10時間くらいは仕事に関わっているし、寝る時間や酔っ払っている時間を差し引くと、あぁ~何時間も残っていない。
休日は月に4,5日程度。これじゃ一ヶ月の過ぎるのが早いわけです。
もったいないから酔っ払うのをやめようかな・・なんて思っても、酔っ払うのも大事な可処分時間の過ごし方だし、美味しく飲むために歩いているんだし・・などと思いながら、落陽を楽しんで歩く晴れの夕方です。
振り向けば、白壁に映える「夕陽の赤」。




[夕陽の赤]

urutorahurosu at 06:32|PermalinkComments(3)今日このごろ