2008年12月

2008年12月23日

山形発山形着大環状線

「今日の日中は、家の中に入ってこないでね!」と家を追い出され、思い立って山形発山形着の環状線キップを買って、新潟県村上市で途中下車、街中ウォーキングをすることに。
新庄・余目で乗り換えて車窓から眺める日本海は雪でも降ればまるで「悲しみ本線日本海」
村上駅前の観光案内所のおネエさんから情報を仕入れて、100円バスで町家の通りへ。
有名な「喜っ川」の店奥の、何百本もの塩引き鮭が天井から逆さ吊りされている光景とその香りに、お酒がほしくなりましたが、まだガマン。
鮭が遡上するこの時期は塩引き街道とネーミングされて、あちこちの民家の軒先にも逆さ吊りの鮭が何本も干してあります。
路地をウロウロ、鮭文化に触れながら(?)ぶらぶら歩いてイヨボヤ会館へ。鮭が遡上する様子が地階で水面下のガラス越しに見ることができます。
隣接の食堂で、鮭料理の弁当とここでビールを1杯。村上の鮭、本当にうまいです。
レジのちょいポチャのオネエさんに「ここから駅まで歩いて何分?」「う~ん、15分くらいかな」「駅まで歩いたことなんてないでしょ」「うん、ないない」
村上駅からは珍しい女性運転手の各駅停車で坂町乗り換え、1日5往復しかない旧国鉄車両のガラガラの米坂線。田んぼで落穂探しの白鳥の群れを眺めながら、ウトウトしながらの2時間半はお尻が痛い。
冬至の一日、350キロの大環状線完乗でした。



[逆さ吊りの刑]

2008年12月17日

舌ざわり

舌というのは敏感なもので、髪の毛1本が口の中に入っただけでも、まるでシャープペンシルの芯のような舌ざわりで異物感を感じます。
小さな詰め物をするために削った穴でも舌で触ると、まるで底なし沼のように大きく感じます。
先々月、数年前に後輩の先生に作ってもらった奥歯のオールセラミックのかぶせ物が、天ぷらを食べている時に崩れて内側半分近くが壊れた時には、まるで大地震による崖崩れのような舌ざわりがしました。
この敏感さが、体内に入る異物を見分け、味覚や食感に影響し、ひいては感情や心のコントロールにつながっているのです。
わたしたち歯科医は、いつもこのような敏感な場所の治療をしているので、本当に神経を集中させるためストレスがたまります。
口の中に比べて背中などは、2本の鉛筆を数センチ離して一緒にタッチすれば、まるで1本でタッチしたかのように感じるほど鈍感な場所です。
あ~っ、背中がかゆい! 




[大崩壊]


urutorahurosu at 05:19|PermalinkComments(0)歯にまつわる話題 

2008年12月16日

セザンヌ主義

地下鉄の駅で見かけた「セザンヌ主義」というタイトルの絵画展のポスターに惹かれて、横浜美術館に行ってみました。
セザンヌの絵はそれほどファンではありませんが、セザンヌの影響を受けたピカソやモディリアーニ他、多くの画家の作品も多数展示されているので、それも魅力でした。
そういえば今年は、ミッドタウンのロートレック展や、安曇野のジャンセン美術館、青山の岡本太郎記念館など、何ヶ所も美術館巡りをしましたが、目の保養にはなっても結構疲れてしまいます。
作品すべてにエネルギーがあって、それを受け止めていると疲れてしまうのではないでしょうか。
最近の美術館はさばけていて、横浜美術館の入り口の脇の小部屋の前には「スザンヌ主義」の看板があり、あの四文字熟語の大家“スザンヌ”直筆の水彩画が5,6点展示してあり、こちらはちっとも疲れません。
セザンヌの絵は撮影禁止ですが、スザンヌの絵は聞いたら撮影OKでしたので、1枚パチリ。スザンヌ作「スザンヌの脳内」



[スザンヌの脳内]


urutorahurosu at 06:59|PermalinkComments(0)写真の話 

2008年12月09日

紅葉終了

「3日間乗り放題12000円パス」を使って、今年も松戸市本土寺に行きましたが、紅葉はとうに盛りを過ぎ、新座市平林寺の鐘楼付近のモミジは終焉、境内林の奥だけが燃えるような色合いで冬の日差しの中に輝いています。
早朝、夜明け頃の神宮外苑の銀杏並木では、すでに人々が思い思いに落葉を楽しんでいます。
朝の斜光がビルに遮られて、イチョウの木の先端部分だけが黄色に照らされて、まるで槍の黄金の刃先みたいに見えます。
初めての駒込駅で下車。近くの六義園のモミジだけは、快晴の日の太陽光を透かして、まさに見ごろ。
でもやはり、平林寺境内林で、落ち葉の絨毯を踏んでの武蔵野散歩は命の洗濯です。こんな気持ちの時は、お気に入りの写真が撮れるものです。
前日の雨と突風で、一気に落葉が進んでしまい、今年の紅葉撮影はこれにて終了です。




[黄金の刃先]


urutorahurosu at 05:37|PermalinkComments(0)写真の話 

2008年12月02日

陽だまりの秋

西高東低の冬型の気圧配置になると、首都圏は快晴になり、山形はミゾレ混じりの雨になります。そんな快晴の平林寺に、今年も行ってみました。
途中、埼京線からは遠く雪を抱いた富士山もくっきり。
開門10分前に到着したら、門の前にはカメラを持った人たちが並んでいて、9時の開門時にはゆうに100人は超す列ができていました。
今年の平林寺の紅葉は去年よりも少し早いようで、境内のモミジはもう盛りを過ぎ、奥の天然記念物の境内林はまだ少し早く、ちょっと中途半端。
それでも日差しが刻々変わるので、ビューポイントが次々と移動して、飽きることがありません。
来週末は3日間乗り放題12000円パスが使えるし、境内林も赤く燃えるでしょうからお天気に期待です。
持参した3本の交換レンズの重さに負けて、三脚は持たずに、ちょっと一工夫して撮影した一枚。




[陽だまりの秋]



urutorahurosu at 07:29|PermalinkComments(0)写真の話