2008年09月

2008年09月29日

ダイヤ

ダイヤといっても宝石ではなく、鉄道のダイヤグラムの事ですが、日本の鉄道ダイヤの正確さは世界一だそうです。
でもそれは決して自慢できる事ではなく、都市部の電車の運転間隔密度が世界一で、ダイヤどおりに正確に運行しなければ接続等が目茶目茶になってしまうので、仕方なしに正確に運行せざるを得ないという事情によるもののようです。
昨日の朝東京駅に行ったら、上野・大宮間の信号システムのトラブルで、東北・上越・長野新幹線がすべて運転見合わせの状態になっていて駅は大混乱。
いつ復旧するかの予定も立たず、しょうがなく巾着田の100万本の曼珠沙華へ行って時間をつぶし、15時半に東京駅に戻れば運転再開はしたもののダイヤは目茶目茶。
大混雑のホームを行ったりきたりして、ちょうど発車間際の4時間半遅れの「やまびこ」にすべり込み、何とか座れてふと窓の外を見れば・・旅ゆけば、秋の空、仙台経由で帰宅できました。車内でゆっくりビールは飲めなかったけど、まあ、たまにはこんなのもいいでしょう。




[車窓]



2008年09月15日

陽は沈み月も沈む

仲秋の名月の日は、日本海に夕陽が沈むとともに太平洋に月が昇ります。
大學の南東北同級会で庄内の湯野浜海岸に泊まったのですが好天に恵まれ、日没前の5時半頃から日没後まで、海岸でサンセットショーを楽しめました。
昔話に話がはずみ、酔っ払いのS先生に夜中に耳元で囁かれたりして熟睡もせずに、明け方前にふと水平線を見ると、仲秋の満月の明かりが海面に反射して、すばらしいムーンセットショー。
仕返しにその酔っ払いをたたき起こして、一緒にしばし見とれました。
月も水平線に近づくと、その色を濃くしてオレンジがかり、幻想的です。
日本海に陽も沈み月も沈む、年にこの夜だけのショータイム。




[sunset show]




urutorahurosu at 21:57|PermalinkComments(0)めぐる季節 

2008年09月14日

老人力

今年も8020の応募に時期になりました。
80歳で20本の歯が残っていれば、たいていのものが食べられるということで、日下部歯科医院では80歳以上の9人の患者さんを応募させていただきました。
きちんとメンテナンスしているこの9人の患者さんはどなたも元気です。半数は自分で車を運転して受診に来ます。
他に、女性の患者さん2人に応募を拒否されました。80歳と言われるのがイヤな女心のようですが、分かる気がします。それほど元気で年を感じさせません。
「老人力」の代表は忘却力のようです。忘れると言う能力は、幸せに暮らすためには必要な能力だと思うのですが、世の中には私も含め「忘れられなくて」不幸になっている人もたくさんいます。
「力を抜く」というのも幸せになるための大きな要素なのですが、分かっちゃいるけどなかなかできません。
きっと80歳くらいになると、自然に身についてくる力なのかもしれません。
きちんと何でも噛めるとどれほど元気にいられるかを目のあたりにして、プラス老人力で、人間としての完成形のような気がします。




[一本道]


urutorahurosu at 05:31|PermalinkComments(0)歯にまつわる話題 

2008年09月08日

木曽は山の中

学生時代以来、ずいぶん久しぶりの木曽路妻籠・馬籠は、やはり山の中でした。
旧中仙道沿いの築130年という民宿に泊まったのですが、妻籠宿からたどり着くまで約2キロの夕暮れの薄暗い山道。あの皇女和宮も通ったという旧中仙道は途中迷いそうになって、すれ違ったおばあちゃんに案内してもらい、汗まみれでようやくたどり着きました。
大妻籠という戸数16戸の小さな集落。3軒並ぶ旅籠の前は旧中仙道です。
二ヶ月間日本旅行をしているというスイスから来た2人の若者を含め宿泊客7人で、煤で真っ黒に固まった自在カギの囲炉裏端で飲みながら「日本語で」話が弾みました。
妻籠も馬籠も、昔と同じようでやはり変わっていて、ちょっと違和感。朝顔とコスモスのコラボが、夏から秋への移り変わりを感じました。



[築130年]