2008年06月

2008年06月24日

立佞武多

梅雨時の天気は梅雨前線の機嫌次第なので、予報は直前まで当てになりません。
大人の休日3日間乗り放題パスを使って行こうと予定していた所が前線直下なので、本州で唯一晴れマークの出ている青森に急遽変更して出かけました。
どうせ行くなら初めての場所がいいと、標高1400mの八甲田山のトレッキングコースをちょこっと歩いてチングルマなどの高山植物を愛でて、酸ヶ湯の千人風呂も堪能して古い部屋に宿泊。
翌日は五所川原の「立佞武多(たちねぷた)の館」に行ってみましたが、高さ25mの立佞武多が3基展示してあり、まずはエレベータで4Fのねぷたの顔のところまで上ります。
そこからスロープを下りながら撮影をしてきましたが、室内とは分からないように工夫しながらスロープを下りたり上ったり。出来ばえはいかがでしょうか。
一度は8月の本番の運行も見たいのですが、室内で見てもすごい迫力。これは人を呼べそうです。
でも津軽は遠いです。岩木山の裾野に広がるりんご畑の実はまだピンポン玉大。この日の津軽は、風の日でした。



[たちねぷた]






2008年06月15日

秘湯消滅

栗駒山付近を震源とする大地震のニュースが、昨日は終日放送されていました。一関から栗駒山に向かう道路が寸断されて、復帰も難しそうな壊れかたです。
山頂近くの須川温泉には、岩手県側からはもう行くことができません。かろうじて秋田県側の湯沢方面からの道路が通じていますが、栗駒山麓の湯浜温泉、湯ノ倉温泉、駒の湯など珠玉の一軒宿の秘湯が消滅してしまいました。
昔、木曽御岳の山中に濁川温泉という電気もガスも電話もないすばらしい秘湯がありました。学生時代に、森林鉄道を途中下車してさらに廃線跡を1時間くらい一人で歩いてたどり着いたことがありましたが、その後の御嶽山の地震の土砂崩れで、影も形もなくなってしまいました。八幡平の秋田県側の小さな温泉も、いくつか土砂災害で消滅しています。
秘湯になればなるほど、自然条件の厳しいところに位置していますが、その分魅力的な温泉が多いです。
「昔は秘湯、でも今は超有名な温泉」は秘湯という名を返上してほしいです。それにあの「日本秘湯を守る会」の提灯はいかにも過ぎて・・・
写真はお気に入りの秘湯、八幡平藤七温泉標高1400mの野天風呂。




[お気に入り]


urutorahurosu at 15:18|PermalinkComments(0)めぐる季節 

2008年06月08日

追っかけ

左沢(あてらざわ)は、全国でもトップクラスの難読駅で有名ですが、6月14,15日に山形~左沢間にC11型「SLさくらんぼ号」が走ります。
昨日から本番と同じダイヤでその試運転のSLが走るので、数ヶ所のポイントで撮影しようと、午前中は車で追っかけをしてきました。
この『C11325』は、40年前まで実際に左沢線を走っていた機関車で、私も子供の頃乗っているはずですが、今日は久しぶりの里帰り。普段は真岡鉄道で活躍しています。
イベント当日は全国からSL追っかけの鉄ちゃん達が押しかけるのですが、今日の試運転の観客は地元の人が多いようで、本番日以外は目ざわりなヘッドマークもついていないので、ツウの鉄ちゃんは、試運転の時に撮影をします。
客車もレトロなチョコレート色で、目の前を走り抜けるわずか15秒ほどの昭和時代の復活でした。




[疾走]


urutorahurosu at 22:36|PermalinkComments(0)写真の話 

ポピー畑

時々お気に入りの花の撮影をするのですが、土曜日の午前中の診療を終えて、すぐに「みちのく杜の湖畔公園」にポピーを撮りに行ってきました。高速を使ってちょうど40分で到着します。
写真撮影は朝と夕方の斜光の時間帯がベストで、日中のピーカンではいい写真になりませんので、午後の西に傾く日差しを期待しました。土曜の午後でお客さんも少なめなのでゆっくり撮影、あっという間に1~2時間が過ぎてしまいます。
ポピーは大好きな花の一つで、あの赤やピンクの花が斜光を透かしている光景を見ると、ワクワクして心ときめきます。一つ一つの花はこの週末がぎりぎりセーフの状態でしたが、お花畑全体の感じは、まだまだ鮮やかで魅せられます。
風があると花が揺れて困るのですが、まあ可愛いから許せるか・・みたいな気持ちにさせてくれます。
デジカメなのでフィルム代もかからないし、マクロレンズや広角レンズなどいろいろ試して、下手の鉄砲方式で250枚くらい撮影して帰りました。
あと一ヶ月くらいすると、富良野ではラベンダーとのコントラストが最高になります。ヒマラヤの高地には真っ青な幻のブルーポピーも咲くそうな。一度見てみたいものです。




[魅せられて]


urutorahurosu at 06:24|PermalinkComments(0)写真の話 

2008年06月03日

温泉力

衣替えの月になったのに、今年は気温が上がりません。すぐ近くなのに蔵王温泉はあまり行くことがなく、たまに大露天風呂に行く程度なのですが、ふと思い立って日曜日に、民宿程度の安く泊まれるプランで宿泊をしてみました。
「やはり温泉は源泉100%かけ流しでないと」・・と言う人には蔵王温泉のお湯はお勧めです。
本来、温泉というのは岩盤の隙間から自然に湧き出したもので、何百メートルもボーリングしてポンプアップした今流行りの都会の温泉は、同じ温泉でもトマトにたとえれば、完熟トマトと青いトマトの違いで、どっちのトマトが美味しいかは言わずもがなです。
そういう点では草津や玉川温泉と同じ酸性泉の蔵王のお湯は、名湯の名にふさわしい泉質のお湯があちこちから湧き出しており、地球の力・生命力を感じます。
昔からある3か所の共同浴場の一つ「川原湯」では、スノコ状の浴槽の足元から直接湯が湧き出しています。温泉の生命線は鮮度(沸きたて)ですので、これ以上鮮度のいいお湯はないのでしょう。
お湯は文句なしなのですが、温泉街の寂しいこと、いい演出が必要だと感じました。
月曜日の朝、朝食後に宿を出ても車で30分で家に着きます。日曜日は週末とは違って低料金で空いていて、こんな泊まり方もありかな。




[地球の恵み]