2007年12月

2007年12月25日

湯けむりの町

そういえばまだ行ったことがなかったなと思って、よく調べもせずに草津温泉に行きましたが、標高が1200mもあるとは知りませんでした。今の時期、日中の最高気温も氷点下の日が多く、名物の湯畑からは大量の湯気が上がっています。
電車で行くと、山形から5時間半で結構不便。冬至の頃なので、午後5時過ぎにはすっかり暗くなり、イルミネーションがきれいでした。
お湯は熱めの硫黄泉。長湯をするには少々辛いのですが濃い泉質を堪能しました。木造3階建ての部屋から湯畑を見ていると、氷点下にもかかわらず夜中まで、宿の浴衣姿の観光客が足湯を楽しんでいます。
次の日の朝は一面の雪景色。温泉を利用した融雪道路からも湯気が上がり、あちこちの温泉まんじゅうのお店の店先からも、湯気が立ちのぼって、草津はクリスマスでも湯気の中でした。



[湯けむりのクリスマス]


2007年12月19日

冬休み

日下部歯科医院は山形市の中でも東のはずれにあり、市内でも雪の多い場所に位置していますので、おそらく市中心部の倍以上の雪が降ります。
なので、定期的に通ってきてくださるお年寄りで足元に不安のある患者さんは、冬期間は通院を春まで冬休みされるかたが何人もおり、今年もぽつぽつと出始めました。
歯科専門学校の実習生も今日が最終日。冬休みが終われば、国家試験に向かっての猛勉強でしょう。「若」いという字は「苦」しいという字に似ています。若いうちに苦労をしたほうがいいと思います。
先月末に、診療室の入り口の部分もロードヒーティングにしましたので、毎朝の除雪のストレスも少しは軽減されるのかと思っています。



[ごくろうさん]

urutorahurosu at 19:18|PermalinkComments(0)歯にまつわる話題 

2007年12月11日

つるべ落としの一週間

あれほど見事だった平林寺の紅葉が、一週間で全く変貌していました。
日光を透かして真紅に輝いていたモミジの葉が、今はチリヂリに縮まり乾燥して、次々と落葉しています。
遊歩道は何色もの落葉の絨毯に被われ、足を踏み出すたびにカサカサと柔らかい音を立てます。
いかにも晩秋の武蔵野の雑木林。燃えるような林が芒野に変身する日が、すぐそこまで来ています。
小春日和の日差しの中で頬ばるおにぎりとお茶・・・至福のひと時です。


[武蔵野晩秋]



2007年12月08日

骨の数

人間の体を作っている骨は200個以上あるのですが、その中で「1個の骨が左右にまたがっていて、しかもその両端に関節を持つ」骨が3個だけあります。
一つは仙骨で「仙人の骨」と名づけられているように神秘的な骨で、背骨の一番下に逆三角形の形をして、左右に有名な仙腸関節を持っています。
一つは第一頚椎(環椎)で、背骨の一番上にあり文字通りドーナツの形をしていて、左右に浅い関節を持ち、ヤカンに水を満たしたような重い頭蓋骨を支えています。
そしてもう一つが下顎骨(下アゴの骨)で、28本の歯があり、両端に顎関節を持ち、蝶番運動をして食物を噛んでいます。
これら3つの骨に共通しているのは、どの骨も《体のバランス》に深く関わっているということです。これらの関節がズレると、体が簡単に歪んで、いろいろな体の不調の原因になるのです。
なので、歯を削ったり抜いたりして噛み合わせが狂ってしまうと、顎関節のアンバランスが生じて、体の不調の原因になったりするのです。それには600以上もある筋肉も深く関わっているのですが、その話はまたの機会に。


[骨組み]



urutorahurosu at 07:04|PermalinkComments(0)歯にまつわる話題 

2007年12月03日

武蔵野

師走に入り、東北ではもうすっかり冬の装いですが、首都圏は今が紅葉のピークです。
今年はきれいな紅葉を見ていなかったのでと思い、埼玉・新座市の平林寺に行きました。
広大な境内は今やモミジの最盛期。赤い葉を光が透かして、きっとこの日は、平林寺では一年で一番きれいな日だったのではないでしょうか。
本堂の奥には、今は他では見られなくなった、武蔵野の雑木林の原風景が残されていて、国木田独歩の世界が広がっています。
帰宅してから、高校生時代に読んだ上林暁の「武蔵野」の文庫本を、本棚の奥から探し出しました。
埼玉県新座市。JR武蔵野線新座駅からバスで210円。境内には売店や自販機は一切なし、それもまた嬉しいところです。



[武蔵野原風景]