2007年05月

2007年05月30日

高山本線バス代行

高山本線は飛騨高山から富山に抜けるのに、3年前から途中バスによる代行運転がおこなわれています。台風による災害のためなのだそうですが、それにしてもすごい被害だったのか、JRのやる気のなさなのかわかりませんが、途中、角川から猪谷までの区間を1時間ほど、山の中の集落をやや小ぶりのバスは巡って行きます。(もし新幹線だったら3年間もバス代行など、ありえないのに・・・)
飛騨古川で知り合ったカナダ人の小父さんもびっくりするほどの細い道。たった5人だけを乗せた代行バスは、電車の車窓とはまた違った意味で、楽しかったです。
飛騨古川が実家という秋田の女子大生の語学力(?)を借りながら、なんとか代行の事情を説明できたか不明ですが、富山の手前、越中八尾で彼女に外人さんを預けて下車しました。



[5人の乗客]

2007年05月24日

匠の技が息づく町

飛騨の古川町は、白壁土蔵の造り酒屋がならぶ町並みに、川には錦鯉が泳ぎ、風情ある小京都です。
隣町の高山のような喧騒もなく、静かに時間が流れる町ですが、5年前にNHKの朝ドラ「さくら」の舞台になったときには、さすがに町じゅうが観光客で埋まったそうです。
ドラマのモデルになった「和ろうそく屋」さんの前には、今でも人だかりがありましたが、先月から再放送されているせいでしょうか。
ところで、このドラマには和ろうそく屋さんの娘役で、ブレイク前の長澤まさみが出演しているのをご存知ですか? 毎朝7時45分からNHKBS2で放送中です。



[Japanese Traditional Candle]


2007年05月12日

ドラキュラの歯

日本では「八重歯」は可愛いと感じる人が多いのですが、外国では「ドラキュラの歯」といって嫌われています。
昭和40,50年代に日本を訪れた欧米人がTVを見て必ず質問するのは、「日本のアイドルたちは、なぜみんな八重歯を放っておくのか?」「日本人は何か宗教的な理由で、光る金属を前歯に入れているのか?」だったそうです。
当時のトップアイドルだった小柳ルミ子、石野真子、中山美穂をはじめ多くのアイドルは、八重歯がチャームポイントでした。
古くは美空ひばり、石原裕次郎も若い頃は両側の犬歯が八重歯だったのをご存知でしたか?
みんないつの間にかいろいろな方法で治してしまいましたが、奇しくも二人とも52歳でこの世を去りました。
噛みあわせを一気に変えてしまうと、アゴの動き方も変わり、全身の姿勢も変わります。体のバランスが変わったことと何か因果関係があるのかもしれません。
52歳は、そんな人の厄年なのかもしれませんね。
写真の八重歯と八重桜、どちらが可愛いでしょうか?



[八重と八重]


urutorahurosu at 05:46|PermalinkComments(1)歯にまつわる話題 

2007年05月08日

ガクブチの時代

通称『ガクブチ』という前歯のかぶせ物をご存知でしょうか?
正式には開面金冠(openface crown)というのですが、昭和30年代には金色・銀色の「ガクブチ」が大流行。大きく欠けた前歯はガクブチにならないので、全面を金や銀のクラウンでかぶせて、当時の日本人は老若を問わず、笑うと口元は金銀キラキラの状態でした。
果ては「伊達歯」と称して、ムシ歯になってもいないのに、わざわざピカピカにかぶせるのがステータスだった時代もあったようです。
さすがに今はほとんど見つけることはなくなりましたが、少し前までは、義歯の白い人工歯をわざわざガクブチにしてくれというお年寄りのリクエストも、たまにありました。
以前、雑誌のグラビアで、ブラジルの金鉱で働く労働者が自分の採掘した金で、前歯に金ピカのクラウンをかぶせて、誇らしげに笑っている写真を見て、相通じるものを感じました。



[額縁構図]


urutorahurosu at 13:20|PermalinkComments(2)歯にまつわる話題