十和田市現代美術館野外展示銚子大滝を下見する

2021年09月24日

源泉湧き流しの宿に泊まる

初日は八甲田山の一軒宿、憧れていた蔦温泉旅館に泊まりました。
青森ヒバで造った浴槽がとても快適。
昔は混浴の大浴場だけだったようですが、今ではそこは男女時間入れ替え制、他に男女別の同じような造りの新しい浴室があります。

ここが素晴らしいのは、いわゆる源泉掛け流しではなくて、浴室の足元から直接温泉が湧き出てくる「源泉湧き流し」の温泉なのです。
つまり、温泉が湧く場所にまず浴槽を作って湯小屋ができて、その後に宿泊施設を作るという順番です。
これは同じ八甲田山系の酸ヶ湯も同様です。
足元から直接湧いてくるので空気には一切触れずに、100%新鮮そのものです。

あまり写真は撮らなかったのですが、ここが本館の入り口。
15時半頃に到着しましたが、立ち寄り湯の客がゾロゾロ出てきます。
どうやら立ち寄り湯は15時で受付終了、その後は宿泊客だけでこの温泉を独占できます。

チェックイン時の他の客の会話から、どうやら部屋は38室くらいでこの日は20組の客らしいので、20人前後でこの温泉を一晩楽しめます。
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 [蔦温泉]


玄関前の蔦温泉の石碑は新しく、アントニオ猪木の書のようです。アハハ…
アントニオ猪木がお気に入りの温泉ですが、そもそもこの温泉は十和田奥入瀬渓流を全国的に有名にした明治の文豪 大町桂月が気に入って終の棲家とした温泉です。
浴場の前の部屋には大町桂月記念館として、彼の資料が集められて無料で見学できます。
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 [猪木・書]

東日本大震災後に経営母体が替わったようですが、今回は最近リフォームした快適なお部屋と若いスタッフの気持ちのいい応対で、自分のまた泊まりたい宿に登録しました。
廊下もピッカピッカに磨かれていて、清潔感一杯です。
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 [廊下]

早朝4時半、まだ誰も入浴した形跡のない浴槽に肩まで浸かると。足元のブナ材の底板の隙間から時おりプクップクッと湯玉が湧き上がって、源泉湧き流しを実感できます。

朝風呂から上がってちょっぴり二度寝、朝食前の空を見上げるとすっかり秋の雲。
あ~ぁ、来て良かったと心底思うのでした。
旅の空
 [秋の空]



urutorahurosu at 06:00│Comments(0)旅写真 

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